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亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」@コルトレイク #1 [多分滅多にないミュージアム]

2016年6月に行った、ベルギー&オランダ旅行のネタを紹介中。

午前中に東フランダース州ゲント郊外のシント・マルテンス・ラーテム周辺をサイクリングした後、
オーイドンク城を見学。デインス郊外のレストランで豪華なランチを堪能し、
午後イチで西フランダース州のコルトレイクに到着。




午後最初の訪問先は、コルトレイクの町の北側を流れるレイエ川の近くにある博物館。
町の中心部から、この橋を渡った対岸にありました。




草むらの向こうにある建物が、亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」。
実は予習を全くしていなかったので(汗)何で博物館の前にこんな草むらがあるのかも
到着時には分かっていませんでした(^^;



TEXTURE = テクスチャー、って英語ですよね(^^;
日本語に訳すのが難しい単語だけど、亜麻の博物館だから「織り方」とか「生地」になるのかな?




さて、この博物館を見学する上でキモになる「亜麻」についてまず書いとかないとネ(^^;
上の写真が亜麻の新芽。オランダ語では「VLAS(ブラス)」になります。
皆様は「亜麻」って何だか分かりますか? 私は真っ先に「リボンの騎士」が思い浮かびます。
そう、主人公のサファイア姫は「亜麻色の髪の乙女」☆ (古い人間でスミマセヌ…笑)

亜麻は麻が付くくらいだから植物だというのは分かりますが、実は麻とは違う種類なんですよね。
ややこしいから麻って付けるなって感じですが(^^;




ベルギーの博物館は国内で使うオランダ語、フランス語、ドイツ語の他に英語表記もあるから好き。
亜麻は英語でFLAX(フラックス)、フランス語ではLIN(ラン)」になります。
フラックスなんてこの時初めて聞きましたよ(^^; 亜麻に対する知識はフワフワっとしかなくて、
ここでものすごく勉強したのでした。

亜麻の繊維を使った織物がリネンで、最近のオーガニックブームで日本でももてはやされてますね。
リネンって聞くと、昔はホテルの「リネン室」しか思い浮かばなかったけど(^^; ←色々ダメなヤツ。
フランス語ではリンネルってウィキに書いてあるけど、多分発音違う(^^;

で、何でコルトレイクに亜麻の博物館があるかと言うと、昔リネン産業で栄えたから。
いや〜コルトレイクが繊維産業で栄えたから町が立派なのは知ってたんですが、
それがリネンだったのは、この時初めて知りました。ずっと羊毛の織物の事だと思ってました。
興味がナイって恐ろしいですね。でも、今のコルトレイクにリネン産業の気配は全くありません(^^;




亜麻の事がちょっと分かった所で、博物館に戻りましょう。
「TEXTURE」は3つのエリアに分かれていて、最初に紹介するのは1階の「ワンダー・ルーム」
ここは亜麻の事が色々わかるエリアです。上の写真は刈り取って干した亜麻。
ここから繊維を取って織物にするだけだと思ってましたが、実は色々な用途があるというのが
この「ワンダー・ルーム」でお勉強できます☆




ちょっと実験室みたいなフロア(^^;




色々な繊維を比較できるコーナー。右はしが亜麻布、リネン。
そうそう、私がリネンと意識しないで大昔に買ったタンタンのシャツはこの色です。
で、しみじみ「亜麻色って金色だと思っていたけど、全然金色ぢゃない」と思ったり(^^;
「亜麻色の髪の乙女」って、実は地味…(・∀・;)




亜麻を加工した様々な素材を実際に触れるコーナー。
黒い所に手を突っ込んで触ります。真ん中が織物に使う繊維ですね。




亜麻には防音効果があるので、建材にも使われるのだそうです。
それを体験できるのが右手の小部屋。壁に亜麻が使われています。
こういう博物館って、子供たちの課外授業にはピッタリですね(^^)




いきなり米ドル札! 実はドル札の原料って綿75%、亜麻25%なんだそうです。
亜麻は水に強くて防水効果もあるんだとか。
ここのコーナーは実際にお札をじゃぶじゃぶ水に浸けている入れ物もあったんですが、
何故かちゃんと写真を撮ってませんでした(^^;




亜麻の種からは油も取れます。ハイ、亜麻仁油ですね。
これも最近日本では健康食品としてプチ流行ってますね。
でも、加熱してはいけないって博物館のスタッフさんが話してました。
何か色々効果がある成分が加熱すると変わってしまうらしいです(^^;




様々な事に利用できる亜麻の紹介で、私が一番テンション上がったのはコレ!\(^o^)/
ハイ、西フランダースが誇る偉大なチャンピオン、ヨハン・ミュセーウの自転車です!
…って、このヒト、コルトレイクの出身ではないんですけど。
もっと海沿いのヒステルって田舎町の出身ですけど(笑)




亜麻の繊維が自転車のフレームの、この赤い部分に使用されているとの事。
まあ、実用車と言うよりは、亜麻ってこんなに強度があるんだよって事を伝えるための
コラボレーションなんだと思います。カーボン繊維と混ぜて作ったのかな?
ちなみにこのブランドの自転車を使用しているプロチームはありません。念の為(^^;

しかしまあ、こんな所でミュセーウのブランドの自転車を拝めるとは思わなかったので、
超盛り上がりました。それが一番のツボってのもひどい話ですけど(^^;

(続きます)

[Texture, museum over Leie en vlas @Kortrijk]



https://www.texturekortrijk.be/en/


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コメント 4

hanamura

型紙とロールの布が広がるソコは洋裁屋でなくて飛行機工場
繊維の世界ってスゴイんですよね。自転車盛り上がってマス!
by hanamura (2019-10-01 06:43) 

gon

hanamura さま

今更ですけど、草が布になるってすごいなと思いました(^^)
by gon (2019-10-03 00:39) 

gon

はじドラ さま、xml_xsl さま、tochi さま、あおたけ さま、
SWEET さま、デーン さま、鉄腕原子 さま、@ミック さま、
芝浦鉄親父 さま、yu-papa さま、トーガ さま、
ご訪問&Niceをありがとうございました♪
by gon (2019-10-03 00:40) 

gon

ネオ・アッキー さま、いっぷく さま、カメラde防犯 さま、
ご訪問&Niceをありがとうございました☆
by gon (2019-10-04 03:20) 

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