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ウイの激坂、上りま〜す\(^o^)/ [風景。]

2017年にフレッシュ・ワロンヌのスタートで訪れた、バンシュというワロンの街を紹介した流れで、
前回はゴールのウイまでの鉄旅を紹介しましたが、ついでにウイの激坂も紹介しちゃいます。

[ウイはこの辺りにあります☆]


駅から20分くらい歩いて、ゴールがある激坂のふもとにたどり着いた所まで前回紹介済み。
…あ、マイカテゴリーを「自転車」にしようかと思ったけど、このタイトルで自転車だと、
まるで自転車で激坂上ったみたいになっちゃうので止めました。徒歩です、徒歩(^^;




このモニュメントはムーズ川を渡ってすぐのランドアバウトの真ん中にあるやつ。
4ヶ国語でようこそ。上からフランス語、オランダ語、ドイツ語、英語。
時系列的には前回入れるべきだったんですよね〜(^^;




駅から20分くらい歩いて、フレッシュ・ワロンヌのコースに到着☆
ふもととは言え、すでに結構な坂。このゲートは、ゴールまで残り1kmの印です。
自転車レースでは赤い逆三角形の旗が残り1kmの印になっています。
フランス語ではフラム・ルージュ、赤い炎。大昔のレースでは、ゴールが深夜になる事も
あったから、松明でも燃やしていたのかな? と、思ったり(^^)
ここですでに結構坂がキツイんですが、200メートルほど先に有名な激坂の入口が待ち構えています♪




坂のキツさが分かるような写真撮るのって、難しい。
でも実は、この写真はその目的で撮った訳ではありません。




ハイ、ここには以前紹介した巡礼の道標のホタテちゃんがあったのです☆
実際サンチャゴ・デ・コンポステーラ巡礼をしたことがあるお友達から
教えてもらったんですけど、ホタテの矢印は私が考えていたのと真逆で、
二枚貝のくっついている部分の方が上なんだそうです。この写真だと上が進行方向。




こうやって見ると、ホタテ貝はレースのゴールがある激坂の入口を指し示しています。
実はこの激坂にはキリスト教の小さな祠がいくつも点在しているんですよ〜。
もう一つ、友達に教えてもらったのは、ホタテは目的地を指し示している訳ではなく、
通過する街の見どころを案内しているんだとか。ウイの場合は、祠をお参りしてってねって
事ですね(^^) この小さな丘に祠が7ヶ所あるので、まさに聖地巡礼。頂上には教会もあります。




これからは、ホタテちゃんを見つけたら近くに何があるのかもチェックしないと(・∀・)




さて、本題に戻ってウイの激坂の入口。




↑地図だとこの辺りになります。

昔はMur de Huy なんて地図上に書かれてなかったのに、今検索したら
ランドマークになっている(笑)
ミュール(Mur)は壁の意味で、壁みたいな坂って事でよく地名に使われます。




車が1台上れるくらいの狭い道幅の坂が頂上まで続いてます。
昔はレースが通過するまで通行止めになんてしてなくて、脚自慢のサイクリストたちが
ヘロヘロ上ってくるのを沿道の観客が冷やかすってのが定番だったんですけどね〜。
最近は観客の数が昔よりも増えたから、こんな風にレースが来るまで封鎖しちゃってます。




ふもとの方はあまり観客も居ませんが、すごいフェンスで道路の両脇が囲われてます。
これも昔は頂上近くだけだったんですよね〜。年々セキュリティが厳しくなるレース界。
この時間帯、上の方はすでに大変なことになっているはず。
私のようにスタートを観てから移動する人よりも、ゴールだけを観る人の方が多いんですよね。
男子はここを3回上るし、女子のレースも1回上るから、4回楽しめるんです(^^)




勾配19%(・∀・) でもこの辺りはまだ緩やかな場所で、この先に25%超えている
ヤバイ地点があります。平均勾配は9%ちょいです。




この辺りもまだ緩やか。でも、ふもとから結構上がってきているのて、すでに息は切れてます。
沿道でヒマしているおっちゃんなんかに「キツいだろ」なんて声をかけられるのはしょっちゅう。




結構ふもとの方に、ゴール地点への近道があって、件の激坂ポイントをひーこら上らずに済むのは、
最近知りました。昔はこんな案内板はなかったはず…。でも、ここを利用したのはまだ1回だけ。
ちなみに近道の看板が取り付けられているのは、祠の1つだった気が…(・∀・;)




よく見ると通りの名前が書かれたプレートもありました。
「Ruelle Saint Joseph(聖ヨゼフの路地)」。コースはシャペル通りなので、
この近道が聖ヨゼフの路地なのか…すんごい山道だけど(・∀・)




でももうすぐレースが通過するので、2017年は近道を上らずにコースを歩きました。
フレッシュ・ワロンヌを初めて観た1997年もやっぱり自分の脚で上がって、
「これが噂の壁か!」と感動したものです。あ、でもアスファルト舗装だから別に
そんなに思い入れはないんですけど(^^; ←石畳フェチ。




そうこうしている間に、レースがやって来ました(・∀・) COURSEはレースのコト。
これは先導車。あ、実際にはこの前にポリスのバイクが通過してます。
赤い旗はベルギー独特の合図で、レースが来るからみんな気をつけてねって合図。
最後尾には緑の旗が付いた車が通過します。他の国ではないんですよね〜(^^;




先頭で逃げているグループ。写真ヘタクソですみません(^^;




すぐ後方にメイン集団が迫ってます。




沿道の住民は特等席で観戦。うらやましい(^^)
お庭でホームパーティーしながら、なんて家もあるんですよね〜。




別府選手、発見(・∀・) ←ちなみに撮影中は大抵見えてません…(汗)




集団がある程度通過したら、振り返って後ろ姿を撮るの好き(^^) でも、坂の凄さは伝わらない(汗)





選手が全員通過した後、さらに上ってウイの最難関ポイントに到着。
このインコーナーか、もう一つ上のインコーナーが26%の場所だと思います。
めっちゃキツです。自転車で上がっちゃいけないヤツ(笑)
ここはよくレースの随行車両がエンストして停まっちゃうポイントでもあります。
観客がみんなで慌てて車の後ろ押したりしてね〜(^^;




この場所に、ワロンの英雄、クロード・クリケリオンの記念碑があります。
ベルギーには自転車レースの世界的なチャンピオンが大勢居ますが、ほとんどが
北部フランダース出身で、ワロン出身で成功した選手は少なく、クリケリオンはその一人です。
…ぶっちゃけ私が自転車レースを観始めた頃は、ワロンと言えば彼しか居なかった(^^;
クリケリオンは2015年に58歳で他界し、このモニュメントが建てられたのです。
多分、2106年には撮影してなくて、この時初めて撮ったんだったなあ…。

ゴールまで残り400メートルのこの場所がレースの仕掛けどころで、クリケリオンは
ここで2回勝っていてコースも熟知しているから、引退後にロットというチームで監督になった時、
若いベルギー選手にここでアタックしろって指示したんです。
気温4℃でみぞれが降った厳しいレースでしたが、その選手が彼の助言に従って、
ここでアタックして勝ったんですよ〜〜。多分、フレッシュ・ワロンヌで一番忘れられない年。
クリケリオンの名前を聞くと、彼の活躍した時代の事は知らなくても、その年を思い出して、
チャンピオンであり、名監督だったんだよなあ…と、しみじみ思うのでした。




これはモニュメントの先にあるカーブで撮影した写真。
ゴールは観客が多くて写真が撮れないので、大抵ここで撮影してからゴールまで上がります。
(ゴールはしちゃってるんですが、その後に表彰式があるから)
ここからの坂がめちゃくちゃキツくて、たった400メートルが永遠に思える(笑)
…という状態で毎年ひーこら上がっているので、写真はなんいですよね…(^^;

…って、尻切れとんばですが、ウイの坂の紹介はこれでお終い。
以前はレース後にこの坂を下っていく途中で撮った写真を紹介してましたが、
今回は逆に上りの写真でした。

☆ウイの昔の記事→ https://mooi-belgie.blog.ss-blog.jp/2015-11-01

思い入れがないとか言いつつ、めっちゃ熱く語ってしまいました(^^;
やっぱ私にとってウイは自転車ファンの聖地巡礼みたいなものですからね。
ウイはまだ色々紹介する事があるので、また次の機会をお楽しみに〜☆
(って、こればっかりですね…笑)


[この教会の前がゴール地点]

 
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コメント 3

hanamura

自転車いいなぁ!写真見ていて嬉しくなります。
でも、感染症予防の専門家は、自転車競技のコトは知らない。
間隔を開けたら・・・あ、この話題は止めるのでした。
by hanamura (2020-06-26 08:33) 

gon

hanamura さま

ベルギーの自転車レースは7月から再開しますよ〜。
日本はジャパンカップ中止になってしまいましたけど(T_T)
by gon (2020-06-29 02:23) 

gon

ストックン さま、xml_xsl さま、鉄腕原子 さま、tochi さま、
@ミック さま、いっぷく さま、ありさ さま、あおたけ さま、
taka さま、(。・_・。)2k さま、もりぞう さま、
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JF さま、
ご訪問&Niceをありがとうございました☆
by gon (2020-06-29 02:25) 

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