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Park Hotel @コルトレイク [ホテル@ベルギー]

2016年6月に行った、ベルギー&オランダ旅行のネタを紹介中。
東フランダースから西フランダースまで、盛り沢山過ぎのスケジュールをこなしたツアー2日目。
お宿はコルトレイク駅前のパークホテル(Park Hotel)でした。一応4つ星ホテル☆




私にとっては超お馴染みのホテル。と言っても宿泊したことがあるわけではなく(汗)
コルトレイク駅を利用する時に、いつも前を通過するからというのと、
ここは昔から春のレースシーズンに自転車チームが宿泊するホテルだからなのです。
泊まった事はないけど、友達を訪ねて何度が来たことがありました(^^)




部屋は本館の奥にある南館。このホテルがそんなに広いとは知りませんでした。
しかし、途中こんな階段がいくつかあったりして、スーツケースを運ぶのはちょっと面倒(^^;
博物館見学の前に一度ホテルに立ち寄って、スーツケースは預けていたんですが、
団体だったからか、部屋には運び入れてもらえてなかったんですよね。






結構オサレな内装。最近改装した感じですね。
昔来た時はこんな感じではない、普通のホテルだった記憶があります。




本館と南館をむすぷ通路。部屋までが遠い(^^;




外は中庭になっていて、テーブルが並んでました。




中庭はレストランになっていました。
ここまで来て、はたと昔の記憶が蘇りました。
昔、ホテルの裏に大きな駐車場があって、宿泊していた自転車チームは車両をそこに
入れてたんです。屋根はないけどゲートがあって、普段は中が見えないから防犯はバッチリ。
でも最近は外に駐めるようになっていたから、駐車場はどうしたんだろうなあと
思っていたんですよ。そのスペースを中庭レストランにしちゃったんですね(^^;




夕方から晴れてたから、外でご飯は気持ちよさそうでした。
でも、今回ここを利用することはありませんでした(^^;




長い通路を抜けて、やっと南館が見えてきました(^^;
これは私の想像ですが、以前は本館だけだったのが、駐車場の奥の建物を買い取って、
新しく南館を作り、この通路でつなげたんじゃないかな。
コルトレイクで私がいつも泊まるセンターホテルも、隣の建物買い取って壁をぶち抜いて
つなげちゃってたし。ヨーロッパって区画の中で建物がくっついているから、よくあるのかも?




やっと南館に到着(^^; 普段小さいホテルに宿泊することが多く、
移動はエレベーターの上下運動くらいなんですけど(笑)
入り口からちょっと離れているから、翌朝のチェックアウトは早めに出ないとダメですね。




エレベーターに乗ると、日本でも海外でもメーカーを見てしまうヒト(^^;
VEROLIFTってところなのかな。シンドラーじゃなくてよかった(汗)




寝室の廊下はシンプルでした。




いや、シンプルを超えてちょっと無機質。昔のマンションの扉みたい?




部屋もシンプルでした。駅前でビジネスマンが利用することが多いのかな?
しかし広いですねー。私の定宿より1.5倍くらいのお値段なだけあります(^^;




コンデジだとこれが限界(^^;




魚眼で撮影☆ そういえば、窓からの眺め撮影してなかったな〜と、今更思いました。
大抵どんなにつまらない風景でも撮影するんですけど。ハードな一日でゆとりがなかったのか?




窓側から見た部屋はこんな感じです。
ここに自転車選手も泊まるんだー、と思うとうれしくなってしまう自転車脳(^^)




かなりちゃんとしたライティングデスクがあったので、やはりビジネスマンの利用が多いのかも。




謎の絵が飾らていました。ホテル泊まると壁にかかってる絵とか写真、気になりますよね。




ライトはちゃんとしてる奴でしたね〜。イケアのへなちょこではありません(笑)
やっすいホテルだと、一応ライト置いてあるけど全然光量足りなくて使えなかったりしますよね。
…もしくは壊れていて点かないとか(爆)




大きな姿見。鏡は見えてはいけないモノが見えそうで苦手(^^;




立派な部屋だけど、バスタブはなくてシャワーのみ。ベルギーではこれが普通。




洗面台はシャレてました。




バスルームも魚眼で撮影☆




本館の方だったと思うんですが、このホテルにはバーもありました。




夜はそのバーでユーロ・サッカーのライブをやってました。
ベルギー戦だったら盛り上がったのでしょうが、残念(^^;




ライブは誰も観てませんでした。ポルトガルとアイスランドの試合だったかな。

そういえばこのホテル、部屋に冷蔵庫(ミニバー)なかったし、
お湯を沸かせるセットもなかったから、基本バーやラウンジを利用してねって感じなんでしょうね。
…なのに私は夕食後、外のカフェに行きましたけど(^^;

[Park Hotel @Kortrijk]


http://www.parkhotel.be/index-en.aspx


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ホップ農家「'T Hoppecruyt」見学@ポープリング [感動!]

2016年6月に行った、ベルギー&オランダ旅行のネタを紹介中。
ツアー2日目、まだまだ旅程は続きます(^^;




西フランダース州のコルトレイクで博物館を見学した後、
車で向かったのはフランス国境の町、ポープリングの郊外にあるプロープン村。
目的地はホップ農家「'T Hoppecruyt」でした。
ポープリング行きの電車はコルトレイクから出ていてよく利用するんですが、
終点まで乗ったことはなかったから、初訪問(^^)

途中、イープルの横を通過するN38線ルートをドライブし、一人で盛り上がってました(^^)
(この辺りは自転車レースでよく来るエリアなもので)




それにしても、コルトレイクはどんより曇っていたのに、車で小一時間走ったら
こんないい天気。いやあ、ベルギーですね(^^;




ヘット・ホップクライト。直訳するとホップの亀裂? ホッブの形のことを指すのか、
砕いたホップのことなのか?(そう言えば聞かなかった…)

ポープリングはホップ栽培が盛んに行わているエリアで、この農家では栽培と
加工の工程を見学できます。そしてリネン同様、ここを訪れた時、私のホップに対する知識と
言ったら「何かビールの原材料で苦味付けるやつ」程度だったわけです(^^;




見学に先立ち、基本的な事がわかりやすくイラストで説明された看板。
左から右に向かって1年の作業の流れを表しています。
ホップがツル性の植物で、10メートルくらいの高さにまで育つことは初めて知りました。

あと、ベルギーでは春にホップの新芽「ホップシュート」を食べるってのも初耳。
しかも、旬は3月から4月って、私がいつも自転車レースで滞在している時期。
そんなのTVで紹介されているのも見たことないし、毎日観てる料理番組でもやらないし、
もしかしたら、知る人ぞ知るポープリングの名物なのかもです。




これがホップ畑。こうして見ると比較するものがなくて大きさがわからない(^^;




見学ツアーの案内をしてくれる農家の女将さん、ベネディクトさんと比較するとこんな感じ。
まだ6月で育っている最中ですが、すでに3メートルくらいありますね。




ホップの葉っぱはこんな形です。まだ花芽は付いてませんでした。
ツルは頑丈なワイヤーに絡ませて伸ばしていきます。




これが10メートル以上の育ったら、すごい眺めなんでしょうね(^^)




見学ツアーでは左に置いてある高所作業機にも乗せてもらえるんですが、
この日はたまたま故障していて、動きませんでした(^^;




ここの農家では牛さんも飼ってました。ベゴですベゴ☆ ←母親が東北出身。




秋に収穫したホップの花を乾燥させる施設も見学しました。




こちらが乾燥室だそうです。って見てもピンと来ないですが(^^;




乾燥させたホップの花。これは昨秋収穫した分。




結構小さいですね。これを鼻に詰めるとリラックス効果があったんだったかな。
ベネディクトさんが実演(笑)してくれて盛り上がりました(^^;




ビール作りには細かく砕いたホップの花を固めてペレット状にしたものを使うんですね。




さてさて、畑と工場を見学した後は、皆さんお待ちかねの試飲ターイム(・∀・)




この農場のホップを使用しているホメルビールを試飲させてもらいました。
ホメルはフラマン語でホップのことです。




泡がキレイだからこっちの方が先に撮影したビールだな。
いや〜こういうビールは全く飲まないんですけど、写真は撮りたかったので頂きました。
あ、ちょっとは舐めましたよ。全く良さがわからないのでヌコに小判ですが(^^;;;




ラベルのオモテ側の写真を撮らなかったくせに、何で裏は撮ってたんだ?
と、しばし考えて思い出しました。ビールのアルコール度数をチェックしてたんですね。
7.5%…私には強すぎます(>_<) ←3%が限界のヒト。




試飲を楽しむ間、ベネディクトさんが地元の歌を披露してくれました♬




とってもお上手でした☆




これがその歌の歌詞。フラマン語って、フランス語が混じったオランダ語だと思うんですが、
ポープリングのフラマン語は、昔この近くにイングランドの軍隊が駐屯していた影響で、
英語混じりなんだそうです。フランス国境近くなのに意外で、すごく勉強になりました☆
(こーゆー話は大好物☆)




試飲ルームの天井に飾られていたホップのドライフラワー。




この農家のホップを使っているビールブランドの看板も飾られていました。




これが試飲させてもらったホメルビールの看板。ホップが描かれてますね。
後日、ブルージュのナイトショップで売っているのを発見したので、有名なブランドみたいです。




個人的にはこの猫のマークの醸造所が気になりました(^^)




こっちの勇者も気になります(笑)




試飲コーナーの一角にはおみやげコーナーもあって、乾燥ホップが買えます。
購入したツアー参加者は、その後スーツケースがホップ臭くなって大変だったようですが(汗)

ホップが入った珍しいチョコレートもあって、試食させてもらったら普通に美味しかったので
友達のおみやげに買いました(^^)




帰り際、試飲コーナーにフリーWiFiがあったことを知りました。早く言って〜(T_T)
(貧乏だから基本海外ではずっとフライトモード設定)




そう言えば農場の屋根にもホメルビールの大きな看板が付いていたので、
ここの農場のホップを使っているだけでなく、スポンサーなのかも。
「ここでアナタのホメルビール(のホップ)を乾燥してますよ〜」って書いてありました。




お土産で買ったホップのチョコレート。一袋6ユーロなり。




珍しいお土産で、友達も喜んでくれました☆

ベルギーがビールで有名なのは知ってましたが、ポープリングがホップ栽培で有名なのは
知らなかったので、これまた勉強になりました。これでビール好きだったらなお嬉しい
見学だったことでしょう。…スミマセン、またもや自分にはあまり響かないネタでした(笑)


['T Hoppecruyt@Poperinge]


https://www.hoppecruyt.be/en

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亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」@コルトレイク #3 [多分滅多にないミュージアム]

2016年6月に行った、ベルギー&オランダ旅行のネタを紹介中。

西フランダース州のコルトレイクにある、亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」。
最後は3階の「宝の部屋」をご紹介します。




最上階にある「宝の部屋」は、リネンで作られたレースやダマスク織りが展示されていました。




しかし、レース作品に気を取られてダマスク織りは撮影してませんでした。
どこにあったんだろう、というレベル…(^^;




ベルギーと言えば、レースが有名ですからね。
ついついそれをどうやってキレイに撮影するか、そればから気にしてました。




ベルギーのレースはボビンレースという編み方で、編むと言うよりは織る感じ?
これはまた後日紹介します。しかし手作りでこの形を作り上げていくのはすごいですよね。




しかしまあ驚きなのは、草が原料で素朴な色合いのリネン糸が、脱色するとこんなに
白くなることですかね。昔はレースって全部シルクなんだと思ってましたよ(^^;




というかアレです。レースという存在は、私の世界の太極にあるなモノでして、
一言で言ってしまえば「興味ナシ」(汗)なのでフワフワっとした知識しかなくて、
この博物館のおかげで本当に勉強になりました。




あ、所有したいという気持ちは一切ありませんが、作ってみたいという気持ちはあります。
ボビンレースは面白そうです(^^) ←小学生の頃、手芸部副部長。




当時は富と権力の象徴ですよね、これは…。




一眼レフに一番明るいレンズを付けて撮ったんだったな。
ブログに使うなら十分な感じですね(^^;




あ〜、これはガラスに写り込んじゃったから、フォトショでコントラストを
調整すればよかったなφ(..) ←レースの事より写真の撮れ具合が気になる人。

…と言う具合に、ウンチクゼロのコーナーでした(^^;




「TEXTURE」博物館を全階紹介した所で、各階をつなぐ階段のお話。




階段と壁に、何かめっちゃハトが居たんです(・∀・)




レースよりもハトの方が気になりました(笑)




このハトは、建物の歴史に関係していました。
ここは1912年にリネン糸会社が亜麻の流通センターとして建てた建物だったんですが、
出来上がった時には第一次世界大戦が始まってドイツ軍に占拠され、
戦時中は伝書鳩の管理施設として使われていたんだとか。
ここに来た子供たちは、このハトを見て第一次世界大戦の勉強もできる訳ですね(^^)




1階のおみやげコーナーにもハトが居ました☆
売ってたんだったかな。忘れちゃったけど。売ってたとしても高かったのかな。
(安かったらきっと買ってたから…笑)
ここで亜麻の花のブローチを売っていて、すごく可愛かったんですが、
間違いなく使わないから(笑)買いませんでした(^^; ←そういう物は似合わない。




帰り間際に、外にあった巨大植木鉢で本物の亜麻を見ました。
…いや、これは最初に見せてほしかったナ(^^;




花の蕾はいくつか付いてたけど、残念ながら開いているのはありませんでした。




最後にもう一度、博物館の全景。2階までが第一次世界大戦前に建てられたリネン糸会社の建物で、
3階部分は博物館の為に増築した感じですかね。
レースの部屋があったこの3階部分は「黄金の川」と呼ばれたレイエ川を表しているんだそうです。
なるほどー、お勉強してから建物の全景を見ると、また色々分かりますね(^^)

コルトレイクにはほぼ毎年滞在しているのに、本当、興味のないことにはアンテナ働かないのが
よく分かりました(笑)この博物館は別の場所にあった亜麻博物館が2014年秋に移転して、
リニューアルしたものなんだそうです。だったら2014年にコルトレイクの町のどこかで
宣伝を目にしていてもよさそうなものですよね(笑)

「TEXTURE」では色々勉強しましたが、個人的に一番嬉しかったのは、
「博物館のヒトだったらわかるかも」って質問した事に、答えてもらえた事。
それはベルギーに行くようになってから何十年も疑問に思っていたことで、
「ベルギーの町には-gemって付く所が多いけど、何か意味があるの?」でした。

今まで誰に聞いても分からなかった疑問だったんですが、この時のガイドさんが
わざわざ同僚さんを読んできてくれて、疑問に答えてくれました!
-gemは「〜さん家」って意味なのだそうです。フランス語のchezですね☆
海外で博物館、美術館に行く機会はあまりありませんが(キュレーター資格持ってるくせに)
これは本当に嬉しかったな〜。やはり、わからない事は博物館の識者に聞くのがイチバン♪
(締めが亜麻と全く関係なくてすみません…爆)


[Texture, museum over Leie en vlas @Kortrijk]



https://www.texturekortrijk.be/en/
 
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亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」@コルトレイク #2 [多分滅多にないミュージアム]

2016年6月に行った、ベルギー&オランダ旅行のネタを紹介中。

西フランダース州のコルトレイクにある亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」。
前回は1階の「ワンダー・ルーム」で亜麻についてお勉強しました☆
今回は2階の「レイエ川の部屋」を紹介します。




2階に上がって最初に目につくのがコレ。金ピカの壁です(・∀・)




GOLDEN RIVER =黄金の川、と書かれています。

リネン産業が盛んだった頃、収穫した亜麻から繊維を取り出すためにレイエ川に漬ける作業があり、
その光景からレイエ川には「黄金の川」という愛称が付いたのだそうです。
ナルホド、1階に置いてあった干した亜麻の束を川で大量に漬けていたら、
天気の良い日なんかキラキラしていたんでしょうね(・∀・)

それで一つ、謎が解けました。「亜麻色の髪の乙女」は亜麻布の色を指しているのではなく、
川で洗っている亜麻のことなんですね。だからやっぱり、ブロンド(^^)

話は戻って、こういう関係性が分かってくると、何故亜麻の博物館にレイエ川を紹介するエリアが
あるのかもわかってきます。勉強しないとナンジャラホイですよ(^^;




レイエ川は、アントワープに河口があるシュヘルデ川の支流。
ゲントの辺りでシュヘルデ川に合流します。
リネン産業が栄えていた頃は、水路としての役割もあったのかな。

ちなみに私の中で、最初にレイエ川を認識したのは「マンデル・レイエ・シュヘルデ」という
名前の自転車レースだったのでした(^^;(どこまでも自転車レース脳…笑)
その後、ベルギーでレースを観るようになって、レイエ川はしゅっちゅう通過してましたが、
それがリネン産業の要だったなんて、この博物館を訪れるまで全く知りませんでした。




巨大千歯扱き?(・∀・)? (多分違う)




博物館には当時使われていた機械や器具が大切に保存され、展示されていましたが、
何しろツアーで回っているとゆっくり見られず(汗)とりあえず記憶に留めるために
写真を撮りまくってました。いやー、ガイドさんが付いていて下さったんですが、
ガイドさんの話を聞いていると写真は撮れないし、写真撮ってるとガイドさんは
どんどん次に進んでいってしまう…そんなツアーでした(^^;




2階の一角には、リネンが使われたダマスク織りを紹介するコーナーもありました。
オランダ語でダマスクはDAMASTって書くんです。ややこしや〜(^^;
と、しれっと書いてますが、ダマスク織りなんて知りませんでしたよ。
ベルギーがゴブラン織りで有名なのは知ってましたけどね。




ダマスト織りの機織り機も展示されていました。




リネンは強度の高い繊維だから、昔はこういう軍事用品にも使われていたんですね。




2階の窓からは、博物館の看板がこんな風に見えました。オサレな建物ですよね(^^)




この角度からだと、前回紹介したレイエ川にかかる橋がよく見えます。
川面はちょっと見えないのが残念(^^;




で、建物の前にあった草むらが亜麻なのか〜って、普通は思うじゃないですが。
実は違うんです。これは別の草(笑)亜麻は草むらの横に設置してある巨大植木鉢に
植えられてました。何か微妙に残念。でもきっと、ここでは育たないんでしょうね。




そして気になったのは、博物館の横にあった廃墟。
ベルギーって、こういう風に屋根が落ちている廃墟をたまに見かけます。

(続きます)

[Texture, museum over Leie en vlas @Kortrijk]



https://www.texturekortrijk.be/en/
 
 

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亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」@コルトレイク #1 [多分滅多にないミュージアム]

2016年6月に行った、ベルギー&オランダ旅行のネタを紹介中。

午前中に東フランダース州ゲント郊外のシント・マルテンス・ラーテム周辺をサイクリングした後、
オーイドンク城を見学。デインス郊外のレストランで豪華なランチを堪能し、
午後イチで西フランダース州のコルトレイクに到着。




午後最初の訪問先は、コルトレイクの町の北側を流れるレイエ川の近くにある博物館。
町の中心部から、この橋を渡った対岸にありました。




草むらの向こうにある建物が、亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」。
実は予習を全くしていなかったので(汗)何で博物館の前にこんな草むらがあるのかも
到着時には分かっていませんでした(^^;



TEXTURE = テクスチャー、って英語ですよね(^^;
日本語に訳すのが難しい単語だけど、亜麻の博物館だから「織り方」とか「生地」になるのかな?




さて、この博物館を見学する上でキモになる「亜麻」についてまず書いとかないとネ(^^;
上の写真が亜麻の新芽。オランダ語では「VLAS(ブラス)」になります。
皆様は「亜麻」って何だか分かりますか? 私は真っ先に「リボンの騎士」が思い浮かびます。
そう、主人公のサファイア姫は「亜麻色の髪の乙女」☆ (古い人間でスミマセヌ…笑)

亜麻は麻が付くくらいだから植物だというのは分かりますが、実は麻とは違う種類なんですよね。
ややこしいから麻って付けるなって感じですが(^^;




ベルギーの博物館は国内で使うオランダ語、フランス語、ドイツ語の他に英語表記もあるから好き。
亜麻は英語でFLAX(フラックス)、フランス語ではLIN(ラン)」になります。
フラックスなんてこの時初めて聞きましたよ(^^; 亜麻に対する知識はフワフワっとしかなくて、
ここでものすごく勉強したのでした。

亜麻の繊維を使った織物がリネンで、最近のオーガニックブームで日本でももてはやされてますね。
リネンって聞くと、昔はホテルの「リネン室」しか思い浮かばなかったけど(^^; ←色々ダメなヤツ。
フランス語ではリンネルってウィキに書いてあるけど、多分発音違う(^^;

で、何でコルトレイクに亜麻の博物館があるかと言うと、昔リネン産業で栄えたから。
いや〜コルトレイクが繊維産業で栄えたから町が立派なのは知ってたんですが、
それがリネンだったのは、この時初めて知りました。ずっと羊毛の織物の事だと思ってました。
興味がナイって恐ろしいですね。でも、今のコルトレイクにリネン産業の気配は全くありません(^^;




亜麻の事がちょっと分かった所で、博物館に戻りましょう。
「TEXTURE」は3つのエリアに分かれていて、最初に紹介するのは1階の「ワンダー・ルーム」
ここは亜麻の事が色々わかるエリアです。上の写真は刈り取って干した亜麻。
ここから繊維を取って織物にするだけだと思ってましたが、実は色々な用途があるというのが
この「ワンダー・ルーム」でお勉強できます☆




ちょっと実験室みたいなフロア(^^;




色々な繊維を比較できるコーナー。右はしが亜麻布、リネン。
そうそう、私がリネンと意識しないで大昔に買ったタンタンのシャツはこの色です。
で、しみじみ「亜麻色って金色だと思っていたけど、全然金色ぢゃない」と思ったり(^^;
「亜麻色の髪の乙女」って、実は地味…(・∀・;)




亜麻を加工した様々な素材を実際に触れるコーナー。
黒い所に手を突っ込んで触ります。真ん中が織物に使う繊維ですね。




亜麻には防音効果があるので、建材にも使われるのだそうです。
それを体験できるのが右手の小部屋。壁に亜麻が使われています。
こういう博物館って、子供たちの課外授業にはピッタリですね(^^)




いきなり米ドル札! 実はドル札の原料って綿75%、亜麻25%なんだそうです。
亜麻は水に強くて防水効果もあるんだとか。
ここのコーナーは実際にお札をじゃぶじゃぶ水に浸けている入れ物もあったんですが、
何故かちゃんと写真を撮ってませんでした(^^;




亜麻の種からは油も取れます。ハイ、亜麻仁油ですね。
これも最近日本では健康食品としてプチ流行ってますね。
でも、加熱してはいけないって博物館のスタッフさんが話してました。
何か色々効果がある成分が加熱すると変わってしまうらしいです(^^;




様々な事に利用できる亜麻の紹介で、私が一番テンション上がったのはコレ!\(^o^)/
ハイ、西フランダースが誇る偉大なチャンピオン、ヨハン・ミュセーウの自転車です!
…って、このヒト、コルトレイクの出身ではないんですけど。
もっと海沿いのヒステルって田舎町の出身ですけど(笑)




亜麻の繊維が自転車のフレームの、この赤い部分に使用されているとの事。
まあ、実用車と言うよりは、亜麻ってこんなに強度があるんだよって事を伝えるための
コラボレーションなんだと思います。カーボン繊維と混ぜて作ったのかな?
ちなみにこのブランドの自転車を使用しているプロチームはありません。念の為(^^;

しかしまあ、こんな所でミュセーウのブランドの自転車を拝めるとは思わなかったので、
超盛り上がりました。それが一番のツボってのもひどい話ですけど(^^;

(続きます)

[Texture, museum over Leie en vlas @Kortrijk]



https://www.texturekortrijk.be/en/


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