SSブログ

続・目くるめく風車ワールドでオランダ満喫(・∀・) @ザーンセ・スカンス [感動!]

2016年ベルギー&オランダ旅行の、オランダ編を紹介中です☆

ツアー5日目、午後はアムステルダムの北にあるザーン地方の風車村テーマパーク、
「ザーンセ・スカンス」を見学しました。ここには19世紀に活躍した風車が10基保存されています。




前回は敷地内を突っ切って、保存された風車が並ぶザーン川河畔に到着するまでを紹介しました。
最初に撮影したこの子は「DE KAT (猫)」という名前の風車。1664年生まれ。
顔料や染料を作る風車、カラー・ミルでした。何故「猫」と呼ばれているのかは、不明(^^;
風車の動力って粉挽きに使っていた位しか思い浮かばなかったけど、
このツアーのお陰で木を切ったり他の物を挽いたりしていたんだって勉強しました(・∀・)


[↓↓↓イマココ↓↓↓]


風車は時間的にギリギリ中の見学(有料)ができたんですが、それよりも風景撮影に専念(^^;
後日撮影しておいた案内板を見たら、実際にどんな物を挽いて染料や顔料を作っていたのかの
展示も中にはあったみたいです。うーん、見たかったな。ラピスラズリとか挽いてたんだろうな。
DE KAT は世界で唯一、まだ働いているカラー・ミルなんだそうです。確かに、そもそも
染料や顔料を作っている風車そのものがめずらしいもんなあφ(..)メモメモ




逆光で撮影。いい感じ(^^)/* オランダ国旗がはためていました。




デッキに上がるのも有料だったのかな。上がったらザーン川がいい感じに撮れたかも。
と、後から思いましたが、この時はとにかく先に進んでました(^^;




内陸の牧草地の中にも小さな風車がありました。
地図で確認したら「Kaatmolen」って、ちゃんと名前がついてます。




次に登場したのは、オイル・ミル(製油風車)の「De Zoeker」。1672年生まれ。
製油の場合は菜種なんかを潰して絞っていたのかなと思ったら、亜麻仁油も作ってたみたいです。
ちなみにZoekは探すという意味なので、Zoekerだと探す人かな?




探す人と、その後ろに猫ちゃん。一番奥は、何故か最初に撮影しなかった緑の風車(^^;




探す人のすぐ隣には、「Het Jonge Schaap」 (若い羊)という名前の風車があって、
看板は撮っていたのに何故か本体は撮影してませんでした(^^;
羊ちゃんは1680年生まれのソー・ミル(製材風車)のレプリカだそうです。




羊ちゃんの敷地には、自転車修理サービスポイントがあって、それは撮影してました(^^;
敷地内にこういうのがあると、サイクリングで来た時に便利ですね☆




次に出てきたのは、「De Os (雄牛) 」という名前のオイル・ミル。風車なのに羽根がない(・∀・;)
実はこの子は1663年生まれで、1916年までは風力で製油をしていたんですが、
その後、改装されてディーゼルエンジンで動くようになったそうです。
当時の動力の移り変わりという歴史を体現している存在として、この子は残されているそうです。




その話は、後日公式サイトで読んだわけで(^^; これを撮影していた時には、
可哀想に、この子は壊れちゃったんだって思っていました(汗)思い込みってコワイ。
ということで、左から風車の数奇な歴史を背負ったオスくん、若い羊、探す人、猫、そして緑ちゃん。


[↓↓↓イマココ↓↓↓]


多分、ザーン川が湾曲していて、見晴らしが良い場所まで移動して写真が撮りたかったんだな、自分。




頑張って歩いた甲斐があって、行儀よく並んだ風車が順光で撮影できました☆
こうやって並べて見ると「探す人」は一回り大きいみたいですね。
よく見ると、同じように見えていた風車もそれぞれ個性があって、違いがあるのも分かりました(^^)
ザーンセ・スカンスに保存されている風車で一番多いのはこのタイプで、
Torenmolen (タワー風車)とか、Stellingmolen (足場風車)と呼ばれています。




一番驚いたのは、オランダの風車の屋根、茅葺きなんですよ!(・∀・)
これは羽根のないオス君の屋根ですが…




茅葺きなのがよくわかりますね。こんな風に金具で止めてあるものなんだ〜。
遠景の写真しか見ていなかったら、分からない事でした。
風車を現役のまま保存するって事は、この屋根も定期的に葺き直すんでしょうねφ(..)メモメモ




しばらくザーン川沿いを歩いて、最後の2基がある所に到着。
この風車は「Het Klaverblad」、直訳するとクローバーの葉ですが、4つ葉のクローバーです。
マークが付いているから分かりやすい(^^) 他の風車よりも小さかったからか、
クローバーに気を取られていたせいか、この子はちゃんと撮影してなかったんですよね(汗)
たくさんありすぎて、集中力が途切れたか(笑)
(2016年当時の自分の心理状態を探りながらブログに記録する2021年…笑)




説明はちゃんと撮影してました。後日読んだら、この風車はかつてザーン地方にたくさんあった
「hollow post mill (中空柱風車)」と呼ばれるタイプで、R.G.K・ポスさんという人がこの地に
土地を買い、21世紀に入ってから1人で作り上げた復元版風車なんだとか。
この風車は木材を切る為の風車で、中空柱風車は現在オランダに6基しかなく、
木材を切る風車は2基だけなんだそうです。

なるほど〜、「ザーンセ・スカンスには19世紀に活躍した10基の風車が現役で保存されています」
って、宣伝文句をそのまま使っちゃったけど、実際にはそれぞれの風車に歴史やらいわくやらが
あったんですね〜。やっぱりちゃんと復習しないとダメだな(^^;




ポスさんが復元した風車に何故4つ葉のクローバーという名前が付いているのかは分かりました。
これは彼の4人の娘さんの事なんですって。その1人が今もここで働いているそうです(^^)
このタイプの小さな風車は、昔ザーン地方ではあちこちのお宅に付いていて、副収入を得る
道具になっていたそうです。なるほど〜φ(..)メモメモ




4つ葉のクローバーちゃんの隣が最後の風車「De Bonte Hen」。
意味を調べたら「まだらの鶏」でした(・∀・) これも製油の風車で、1693年生まれ。
風車は落雷の火事で消失してしまうものが多いそうなんですが、
この子は何度もの落雷に耐えて残った歴史があるそうです。
木製で茅葺きだもん、風も強いから火事になったらひとたまりもないですね(T_T)


[↓↓↓イマココ↓↓↓]



我ながら、よく歩いたもんだ(・∀・) と、言っても入口から1.5kmくらいかな?




まだらの鶏ちゃんの横にはフェリー乗り場があり、対岸のザーンダイクに渡れるようになってました。
大人1ユーロ、10歳以下の子供は無料って、安い!(・∀・)
案内板に「鉄道駅の方向」って書いてあるので、てっきりフェリーで渡ったザーンダイクに駅が
あるんだと思ってたんですが、調べたら全然近くなかった(笑)
ザーンダイクに観光客を呼び寄せるために書かれてたみたいです(^^;




古い街、ザーンダイクを見に来てねって看板もありました。




最初に紹介したザーンセ・スカンス全体の地図もここにありました。
結構フェリーでくる人、多いのかな。鉄道駅からだと、バスでザーンダイクまで来て、
フェリーに乗る感じになると思うんだけど。


[↓↓↓ちなみに鉄道駅はココ↓↓↓]



徒歩で橋渡ったら、入口すぐだと思うんだけどな(^^;
アムステルダム中央駅からザーンダイク・ザーンセ・スカンス駅まではたった18分だそうです。




撮影ポイントを探して、最後の風車の先まで歩いてみましたが、ザーン川の湾曲の関係でイマイチ。
一番手前の鶏ちゃんは草で隠れちゃうし。その隣に写っているのが4つ葉のクローバー。
やはり小さいですね(^^; 左奥にその前に撮影した風車が見えてますが、構図はよくない。
ここで諦めて、戻ることにしました。自由時間はそんなにないし、お土産も買いたかったし(^^)




時間があったら、フェリーに乗って対岸のザーンダイクにも行きたかったな(・∀・)




戻りがてら、最初に見逃した緑の風車もしっかり撮影できました☆
これは「De Gekroonde Poelenburg」…Gekroondeは王冠をかぶったという意味です。
…王冠というか、ロポットの顔みたい?(・∀・)
この子は明らかに他の風車とは違う形ですね。パルトロック風車という種類で、1869年生まれです。
バリバリ19世紀だし、こっちが新型なんでしょうね。これは木材を切る風車だそうです。

グーグル地図のストリートビューで歩いてみたら、ちょうどこの風車は木陰に隠れていて、
その先にある猫ちゃんの方がよく見えてました。だから、左側を確認しないで、猫ちゃんの
方に進んでしまったんだなあと、当時の自分の行動を分析したのでした(^^;




ザーン地方は西ヨーロッパで最初の工業地帯で、19世紀の産業革命の頃には
強い風を動力として利用するために、ここには600基もの風車があったんだそうです。
ザーン川沿いにもっとたくさん風車が並んでいたんでしょうね。600基って、想像できないけど(^^;

元来た道を戻ってしまったので、一番南側にあったスパイスを挽く「De Huisman」には
行きませんでした。最初に橋の所で道を選び間違えたせいですね(^^;




あと2基はザーンセ・スカンスの敷地からちょっと離れてて、ザーン川にかかった橋の向こう側、
両岸に1基ずつありました。この地図だと橋の下の方に2ヶ所あるのがわかります。
対岸(左)にあるのは「De Bleeke Dood」…薄い死って意味ですね。1656年生まれ。
オランダに現存する最古の木造タワー風車で、製粉でパン屋さんの為に働いてました☆
ザーンセ・スカンスの岸にあるもう1基は「 De Ooievaar」、こうのとりの意味。
これは製油の風車で、1669年生まれ。鉄道駅から橋を渡って来たら、この2基も見られそうですね。

今は時間にゆとりがあるので、風車の事を色々と勉強してしまいました(・∀・) ←凝り性。
単純に古い風車を移築して保存しているのではなく、1つ1つの風車に歴史があり、破損したり
修復したり、解体されてあちこち動かされたり、最初は製油で使われてたけど他の用途で
使われるようになったり…と、一言では語り尽くせないのだなあと勉強しました。

ちなみに、ザーンセ・スカンスのテーマパーク自体は何と入場無料!(・∀・)
それぞれの風車や博物館の見学にだけ入場料が必要になります。風車は大体大人で5ユーロ。
ココ、すごく良い場所だから、保存の為に入場料取ってもいいのになあと思いました(^^)

(まだまだ続きます)


[ザーンセ・スカンス@ザーンダム]



https://www.dezaanseschans.nl
 
nice!(18)  コメント(4) 
共通テーマ:旅行

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。