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西フランダースの石畳[ケメルベルフ] [石畳。]

久しぶりで、ベルギーの石畳の坂を紹介する、超マイナー企画でございます(・∀・)
…誰にも期待されてないのは、重々承知ですが、これもベルギーという国の一部ということで(笑)

最初にざっくりお勉強。ベルギーがオランダ語圏の北部と、フランス語圏の南部に
分かれているのは、皆様御存知の通り(厳密にはドイツ語圏もあるけど、そこは割愛)。
で、北部のオランダ語圏はフランダース地方。これは英語で、フランス語だとフランドル、
オランダ語だとブラーンデレン。もう面倒くさくなっている皆さん、スミマセン(^^;

そのフランダース地方は4つの州に分かれていて、フランス国境に近い方から
西フランダース州、東フランダース州。その右隣は上下に分かれていて、
上がオランダと接しているアントワープ州、下がブリュッセル圏が入っている
フランダースのブラバント州。で、一番右側が日本ではあまり馴染みのないリンブルフ州です。
小さい国を半分に割った、さらに小さい地方なのに、この4州はそれぞれ個性が違って面白いです(^^)

で、今回ご紹介するのはフランス国境に近い西フランダースの石畳、ケメルベルフ。




Kemmelberg って綴ります。オランダ語はmが2つつながっても「ン」にならないので、
ケメルです。bergは山の意味。ちなみに西フランダース訛りだと、ケメルバルフになります(^^;


↓↓↓ 場所はココ ↓↓↓


めっちゃフランス国境近い場所です。めっちゃ田舎です(^^;
この辺りはフーブルランド( Heuvelland )というエリアで、フーブルは丘の意味です。
…しかし、ぐーぐる先生は何語読みでケンメルベルグにしたんだろうか?(・∀・)?
話は元に戻って、地理的なお勉強をすると、昔はこの辺りまで北海が来ていて、
その時の堆積物やら何やらの影響で、海が引いた後、この辺りは丘になったみたいですね。
そう言えば、東フランダースのあたりも氷河の影響でって話、聞いたっけな。




この辺りは、こんな感じの林になっています。西フランダースは基本平坦なんですが、
(と言っても自転車で走ると結構高低差があるんですけどね〜)この地域だけ小さな丘です。
遠くから来ると、こんもりとした小さな林の丘があって、すぐに識別できます。
例えるなら、オーストラリアのエアーズロックみたいな感じかな。もっと小規模ですけど(^^;




今回の写真は、2018年のドパンヌ3日間レースの時のものです。
この年から3日間ではなく、1日のレースになっちゃってましたが(^^;
ケメルベルフはコースになっていたので、観客はこの道に車を停めて徒歩でコースに行ってました。




ここがケメルベルフの入り口です。一般車両が入り込まないように、警備スタッフが見張ってました。
この時コースが右折で入ってたのか、左折で入ってたのかはもう忘れちゃったな。
ドライバーをお願いしていた方が、とても早く観戦ポイントに到着する方で(大抵1〜2時間前)、
まだまだレース通貨まで時間があったから、のどかな雰囲気でした。




この日のこの時間はレースだから駐車禁止だよ、ってお知らせの標識。
しかし、隣に駐車している車がありますね。ケメルベルフの入り口近くで撮ったはずだけど(^^;




こちらがケメルベルフの石畳の坂でゴザイマス☆
小さな丘なんだけど、自転車レースで使われるルートは西、東、南があって、
この時は南斜面からアプローチするルートだったのかな?

実はケメルベルフには懐かしい思い出がありまして、ベルギーで初めて自転車レースを観た
20数年前、ここにはママチャリでレース観戦に来たんですよ。
時速10km/hくらいしか出ないママチャリで片道35km(笑)
でも、その時の記憶とは違う印象だったから、ルートが違ってたんだと思います。




石畳は結構キレイでした。ベルギーでは10年くらい前に(もっと前かな)盛んに石畳を
修復していたので、その時一度キレイにしていたのかも。あんまりデコボコしてませんでした。




ふもとの近くにブラッスリーがあったけど、人気ないから潰れてたのかも?
ぐーぐるでも建物があるだけで、何の表示もなかったし(^^;




丘の上には小さなお城みたいな建物があって、ググったらレストランでした。




2018年は、もうiPhoneに魚眼レンズ取り付けられなくなっていたので、
代わりにパノラマを使うようになってました。ちょっと雰囲気分かるかな。




振り返って坂を見下ろすと、こんな感じ。いや、この辺りは大した坂ではないです(^^;




坂の傾斜が分かるように写真撮るのって、難しいですよね(^^;




丘の上の方は、更に石畳がキレイでした。
何か決まりでもあるのかな。自転車レース的にではなく、道路としての構造的に。




坂を上り切って、平になった場所。ケメルベルフ、丘と言っても標高はたった156mです(^^;
なのでここだけではレースで難所になる訳でもなく。坂の全長も2〜3kmだから、
まあ、ちょっと差が付くかな程度。このレースも勝つのはスプリンターです。




林の中に、丘の上のレストランが見えました。




上の方には、ちょっと石畳が荒れている場所がありました。
両側が林だから、木の根っこが悪さをしているんだろうなあ〜。
東フランダースにある有名なコッペンベルフも修復しましたが、湧き水があるから
すぐに石畳が荒れてきて、自然で凄いなーって思ったっけ(・∀・)




この日は午前中から小雨が降ったり止んだりの天気で、ここに到着した時もどんより曇ってましたが、
レースが通過した時にはちょっとお日様が顔を出してくれました。
…と、言ってもものすごいスピードで通過していくので(坂なんですけど…笑)
素人には良い写真は撮れないんですけどね(T_T)




ハイっ先生、質問! って、挙手している訳ではアリマセン。
機材故障とかパンクとかのトラブルが発生して、後方に知らせているところです。
運が良いと、目の前で止まって車輪交換とか始めてくれるんですが、この時は行っちゃいました(^^;




待ち時間はめっちゃ長いけど、一瞬で通過してしまうのが自転車レースです(^^)
坂を下って帰ります。途中の原っぱにベンチ。お天気だったらピクニックに良いんだろうな☆




レースが通過すると、直ぐに沿道のフェンスの撤去作業が始まります。
ベルギー人は慣れっこですから、こういうのはめっちゃ速いんですよね(^^)/*

この記事を書くのに、ちょっとケメルベルフの名前の由来を調べてみました。
英語のウィキにはケメルはケルト神の事だと書かれていましたが、
オランダ語のウィキだと、ラテン語のculmen(山頂)を意味する Kemlis だって書かれていて、
多分こっちが本当だと思います。ベルギーの地名って、結構そのまんまが多いんですもん。
ここも丘の上って意味なんだろうなあ(・∀・)


[ケメルベルフの丘の上のレストラン]


 ↑このレストランをポイントにして地図を生成すると、この辺りが林なのがよく分かる☆
 
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東フランダースの石畳[パーテルバルフ] [石畳。]

自転車レースネタが続いてすみません(^^;
つか、私、基本自転車レースを観にベルギー行ってるんですけど(爆)

本日のお題は、フランダースの石畳を紹介するシリーズ第二弾。
東フランダース州のクライスバルフンにあるパーテルバルフ(Paterberg)です。
バルフが付くので石畳の坂になります♪
ベルギー最大の自転車レース「ロンド・バン・ブラーンデレン」のコースです。

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昨年、ロンド前日の一般参加レースを観に行った時に撮影した看板。
坂のふもとに設置されてました。長さはたった400メートルですが、
平均勾配が13%、最大勾配が20.3%でゴザイます(^^;
…いや、20%超えると、歩いて上るのも結構キツいっス。


ridley2016_day2_161_600

去年は一般参加レースの日に小雨降ったり止んだりだったんで、
こんなどんよりな写真になってしまいました。
パーテルベルフのふもとはこんな感じ。
一般参加レースは毎年1万6000人も参加するので(!)
朝から晩まで、こんな感じでサイクリストたちがへーこら上っていきます。
でも、大半は途中で挫折して、自転車下りて上ります(^^;


IMG_0366_600

今年E3・ハールビークというレースで観戦に来た時は、
うっすら曇っていたけど、まあまあの天気。
坂の上の道路に車を停めたので、これは坂の頂上から見下ろしたところ。
結構な坂なんですよね(^^;


IMG_0382_600

周囲はのどかな牧草地帯。
東フランダースは「フランダースのアルデンヌ」と呼ばれるだけあって、
本当に起伏があります。ベルギーって、まっ平らじゃないんですよ(^^;


IMG_0370_600

選手が通過するまでまだ時間があったけど、結構お客さん来てました。
暖かい日だったので、のんびり座ってレース待ち。サイコー。
ちなみにコレ、平日金曜日です(^^; みんな、会社はー?(笑)
ロンドのような大きいレースだと日曜日だし、こういう坂は人気の観戦ポイントなんで
ものすごいヒトが集まります。なのでコースの両側にフェンスが設置されますが、
このレースはフェンスなし。それが後で災いに…(T_T)


E3_2017_2569_600

お約束の石畳の石チェック。この坂は近年舗装し直したっんだっけっかな。
ベルギーでは10年くらい前に、(レースで使う)主要な石畳の坂の補修をしたんです。
昔はもっとガタガタでしたから。それがツボだったんですけど(^^;


E3_2017_2574_600

アップにすると何かいろんな種類の石があるの、わかりますね。
オウデナールドにあるロンド・センター(博物館のようなもの)の展示に
石畳の種類を解説したヤツがあったんですが、もうすっかり忘れている(^^;


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ちょっと隠れちゃっているけど、パーテルバルフは3種類のサイクリング・ルートに
組み込まれています。これはその案内板。


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頂上から数10メーター下がったポイント。下から選手が上がってくるのが
見渡せるので、ここで撮影することにしました。
反対側は逆光になっちゃうから、こっち側。


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もうすぐ通過です☆ 観客もスタンバイ。


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振り返るとこんな感じ。

で、私は上がってくる選手を望遠で撮影しようと思って準備していたんですが、
選手が上がって来た途端に観客が半端なく道路にはみ出し、
坂の下の写真なんて全く撮れない状態(T_T) 完全な判断ミス。

実はこういう人気の坂でレースを観るのは久しぶりだったんですよね。
レースでこの坂に来たのも、10年以上前。

そこで慌ててレンズを70-300の望遠から18-200に付け替え、
何とか自分の横を選手が通過する時点には間に合いました。


E3_2017_2585_600

そんなバタバタで撮れた写真。ああ、ベルギーチャンピオン、
望遠で下から上がってくる姿を連写で撮影したかった(T_T)


E3_2017_2654_600

地元のスター選手が通過すると、とにかく観客の熱狂ぶりがヒートアップするので、
こんな感じで指差しているところが入ったり。思ったような写真は撮れません。
とは言え、天気だから安物の暗いレンズでもピントは合っている(^^;


E3_2017_2660_600

実は選手たち、こういう坂では石畳を上がるのを嫌って、
道の端にある平らな場所を走るんです。用途としては、雨水が流れる浅い溝なのかな。
なので観客はこんなに道路にはみ出し(汗)増々選手は石畳を走れないんですけど(^^;
(と言ってる自分も道路の反対側でおとなしくしていたら写真撮れないので、
道路の真ん中まではみ出しているんですけどね…笑)

本当、さっきまで旦那さんとおだやかに喋っていた奥さんが、
選手来た途端に、狂ったように応援を始めてビックリ。
選手にぶつかりそうな距離まで近づいて、こぶし振るって応援しちゃいますから。
イヤ、ベルギーあるある。実はオバちゃんの方が熱狂的なファン(^^;


E3_2017_2748_600

優勝候補が揃った前のグループが通過した後、後ろの集団が通過する時には
観客の熱狂も落ち着き、こんな風に撮影できるんですけどね(^^;
何か10年前より観客の熱狂ぶりがスゴイ気がするのは気のせいだろーか。


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この坂の手前で発生した落車事故に巻き込まれて遅れていた世界チャンピオンが
通過する時には、再び観客が盛り上がりましたが、何とか撮影できてました。
私も慣れてきたからか…(笑)
しかしまあ、私のなんちゃって一眼と安物のレンズでは、これが限界(^^;

パーテルバルフは短いけどキツいので、結構レースの要所になります。
ここでまだゴールまで40kmくらい残っているから、1時間は走るんですが、
この日のレースもここで有力選手が前に抜け出して、勝敗が決まりました。

と言うような、自転車レースを毎年観るために、ベルギーに行ってるのでした☆
って感じで、生暖かく見守っていただけると幸いです。
(また旅行らしい内容も紹介します〜笑)

【パーテルベルフ@クライスバルフン】



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東フランダースの石畳[クライスバルフ] [石畳。]

自転車レースが好きって言うと、普通の人は「競輪?」と聞き返し、
ちょっと知っている人は「ツール・ド・フランス?」と聞き返します。

が、私が好きな自転車レースは、ベルギーのレース☆
正確にはフランダース地方のレース。コースに石畳の道が入ってるのが特徴です。
この石畳が大好きなのは、当ブログでもちょいちょいカミングアウト済ですが…
今回はそんなフランダース地方の石畳をご紹介!

…って、また何てマニアックなことやってるんだとか言わないでね〜。
マイカテゴリーも作っちゃったけど\(^o^)/


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ここは東フランダース州のロンスという町にある、Kruisberg=クライスバルフの石畳。
地名の後ろによくくっついている「berg」は山のことで、山ってことは坂道がある訳です。
クライスバルフには新しい舗装路と古い石畳路があり、ここは古い方のオウドストラート。
Oudeがフラマン語で古いという意味。Oldに似てるからわかりやすいですね☆
straatはstreet。結構英語に似ている単語があるんです。


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ここは坂のトップ。この先は舗装路につながってます。
今年、E3プレイスという自転車レースが通過する時に訪れて撮影したので、
舗装路の方にクルマを停めて、上から下へと下って行きました。
左手は公園。ドマランダーさんってロンス出身の政治家さんゆかりの公園みたいです。




上から見たらすごく面白い形の公園でした(・∀・)


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しばらくはこんな感じに林の間の石畳の坂道。ここを自転車で走るんですよー☆
つか、普段は一般道なんですけどね、この石畳の路がベルギーでは(^^;


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春だからお花がキレイ(*^^*) この日はベルギーではめずらしいお天気でした。


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石畳の坂は1kmほどで、上の方は林の中を抜けてるんですが、
実は林の奥には大きなお屋敷があるんです。高級住宅街っぽい(^^;
ここは自転車関係のドクターのお宅らしく、ベルギーでは有名な自転車レースの画家さんの
作品が門扉に飾られていました。


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沿道のおうち。ここはちょっと古め。
自転車レースが通過する沿道のお家に住めたら幸せですね(^^)


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こんなおうちもありました。中はどんな感じなのかなあ〜。


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坂の下半分は普通の住宅地。道路に沿っておうちがくっついて並んでいるよくあるスタイル。
下が庶民、上がお金持ちって感じかな(^^;
ここのおうちの壁には自転車レースの絵が描かれていました☆ ベルギーですね〜。
この辺りは道路がアスファルト舗装されてます。上の方だけ石畳なんです。


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さて、お約束の石畳の石撮影。コレクションしてます(笑)
場所によって使われている石が違うから、石畳の表情も変わります(^^)
ちなみにフラマン語で石畳の道はKasseien(カセイエン)。


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道の端っこがデコボコしているのがツボ(^^)


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あと、道の真中が凹んでるところとか、ヒャッハーです。
ここを自転車でガシガシ走るんです(*^^*)


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町中の石畳舗装とは違って、古い舗装なので1つ1つの石が結構大きく、ゴロゴロしてます。
片側の沿道にはちょっとした溝があったので、そこに降りてレースの写真を撮影しました。
なのでこんな至近距離から石畳を撮影できたのでした。


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選手通過☆ 石畳の坂を走っているとは思えないスピードで通過していきます。
この時はラッキーにも、ベルギーの英雄ボーネンが集団の先頭に出てました。
今年の春引退しちゃったので、来年は見られないが残念だなあ。

今年は里帰りして最初のレースがいいお天気で、こんな良い写真が撮れました。
いや、ベルギーの自転車レース的にはコレは悪い天気なんですけど(爆)

[クライスバルフ@ロンス]



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