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ゴッホを訪ねてウン千里?(・∀・) のフィナーレはゴッホ美術館@アムステルダム [多分滅多にないミュージアム]

2016年ベルギー&オランダ旅行の、オランダ編を紹介中です☆

ツアー6日目はザーンダムのホテルを朝7時半に出発し、首都アムステルダムにやって来ました☆
何でそんな早朝に出発したかと言うと、開館前の「ゴッホ美術館」を見学する為でした。

[↓↓↓ゴッホ美術館はココ↓↓↓]



ゴッホゆかりの地を巡るサブテーマは、ベルギー国境近くの生誕地ズンデルト訪問から始まり、
2年間暮らしたニューネンを訪れ、クレラー・ミュラー美術館でその作品を鑑賞し、締めくくりが
アムステルダムの中心部からちょっと離れたミュージアム広場にあるゴッホ美術館だったんです☆
いやー、このツアーでゴッホど素人だったワタクシも、すっかりゴッホをちょい語れるくらいに
勉強してましたので(笑)最後に大本山見学はナイス・スケジュールでした(・∀・)




現地到着して車を降りた場所にあった立派な建物。おおー、これがゴッホ美術館かー。
…って、まてよ、ゴッホって書いてないじゃん。これはお隣のアムステルダム市立美術館でした(^^;
ま、紛らわしい。そう言えば、このエリアには文化施設が固まってるんですよね。




ゴッホ美術館はこの左手の殺風景な建物。美術館の裏手に到着したのでした。
開館前の見学だったので、裏の通用口から入ったんですよね(^^;
この写真の小屋は臨時のチケット売り場でしょうか。奥に行列を作るポールが設置されてました。
左手の建物は本館で、奥にエントランスを兼ねた楕円形の特別展ウイングがあるので、
正規のチケット売り場は、その近くにあるみたいです。




我々のツアーは開館前に入り、許可を得て館内を撮影しましたが、基本ここは撮影禁止です。
なので色々悩みましたが、館内の写真を紹介するのは止めました。何だかんだで200枚くらい
撮っているんですけど、オクラにしまっておきます(^^;




館内は撮影禁止ですが、4階建ての本館の休憩スペースには記念撮影用のパネルが用意されてました。
今やスマホのお陰で誰もが「ふぉとぐらふぁー」な時代ですからね(^^; 
ここなら撮影していても美術鑑賞の邪魔にはならないし、美術館もいい宣伝になるし。




無駄に学芸員資格持っているので(笑)美術館に入ると導線とか、採光とか、
展示の見せ方とか気になってしまう悪い癖がありますが、ここはすごく良かったです☆
昔イタリアやスペインで入った美術館って、ひたすら大きなハコで大作を並べて見せるだけ、
って感じでしたが、今はどこも変わっているのか、それともオランダが新しいのか。
ただ作品を見せるだけでなく、ニューネンで紹介した遠近法を実際に体験できるコーナーが
あったり、ゴッホの筆使いを顕微鏡で見ることができたり。
色々な角度から勉強もできるし、何より子どもたちが喜びそうな展示でした(・∀・) ←これ大事。
音声ガイダンスやらiPadやらを駆使するのは、もう当たり前なんだなあ…(^^;




そんなこんなで1時間弱の見学は、あっという間に終わってしまいました。
上の写真は撮影可能なエントランスホール。正面のゴッホの自画像も記念撮影用パネルです。
置き引き事件の余波で添乗員さんが不在な上、ガイドさんは付きませんでしたが、
(館内を誘導してくれるスタッフさんが付き添ってくれて、何か質問があれば
教えてくれるという形だったと思います…うろ覚えですが(^^; )
ゴッホの人生と作品に関しての予習はばっちりだったから(笑)問題ありませんでした。
しかし、1時間では楽しみ尽くせない広さでした。やっぱ美術館見学は1日仕事だな(・∀・)




エントランスを兼ねた特別展ウイングは天井ガラス張りで面白いデザイン。
日本の黒川なんちゃらって建築家の作品らしいですね(・∀・) ←全く興味がない(笑)




みんな大好きミュージアムショップ☆ ゴッホ美術館のはめっちゃ充実していました(・∀・)




黄色は好きですが(フランダースの旗の色だから)、ゴッホのひまわりの絵は好きじゃないから
買いませんでしたが、ものすごく種類豊富でした。好きな人は片っ端から買うのかな(・∀・;)




ここの美術館で鑑賞した作品の中で、一番気に入ったのはアーモンドの花の絵だったんですが、
さすがに25ユーロのテディベアを買うほどではなく(笑)マウスパッドとメガネ拭きを買いました。
いつもなら、ホテルの部屋で日々の戦利品を並べて記念撮影するんですが、このツアーでは
特に後半戦、そんなゆとりはなくて、結局お土産とか写真撮ってなかったです(^^;




ツアー同行者たちに大人気だったミッフィーコラボ。皆さん買ってました。
かわいいけど、絶対使い所がないから私は買いませんでした(^^;




見学終了後に、館外へ出てやっと建物が撮影できました☆
奥が本館、手前が楕円形の特別展ウイングです。
特別展ウイングの地下階にエントランスがあるので、正式ルートではここから入る訳です。




車が待っている場所へ移動する間、ミュージアム広場の他の建物も撮影しました。
これはアムステルダム国立美術館。正式名称はRijksmuseumなので通称ライクス。




こっちはコンサートホール。




よく見ると、屋根のてっぺんに金ピカのハープが付いてます。分かりやすい(・∀・)
アムステルダムに到着した時は、まだ太陽が少し残っていたのに、ゴッホ美術館を見学している間に
また雨が降り出して、この時もちょっと雨がぱらついていました。
6日目も降ったり止んだりの1日で、このツアーは結局終日快晴の日はありませんでした(T_T)




ゴッホ美術館特別展ウイングの裏側、何か寂しい感じ。空がどんよりだから尚更か。
オランダなんだから、もっとゴッホゴッホしたデザインにすればよかったのに(・∀・;)




到着して最初に撮影したアムステルダム市立美術館の裏側は、こんな風になってました。
古い建物に新しい建物を融合しているの、オランダっぽい(・∀・)




臨時のチケット売り場かと思っていた小屋は、お土産屋さんでした(・∀・;)
これってオフィシャルなのかな。特別展ウイングの地下階まで行くのが面倒な観光客相手かな。

実質最終日の6日目(7日目の午後便で帰国したので)は、終日アムステルダム市内のツアー。
次の案件に行きましょう☆(・∀・)

[アムステルダム]


https://www.vangoghmuseum.nl/en

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クレラー・ミュラー美術館@デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園 [多分滅多にないミュージアム]

2016年ベルギー&オランダ旅行の、オランダ編を紹介中です☆

ツアー5日目は南部のアイントホーフェンを出発して北上し、
オッテルローにある「デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園」を訪れました。



デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園は5500ヘクタールの自然保護区で、森、ヒースの荒れ地、
沼地、草原、砂地が同居する不思議な空間。5500ヘクタールって、全然ピンと来ないけど、
よく大きさの比較で出てくる東京ドームは4.7ヘクタールデス(・∀・)



ここ、元々は20世紀初頭に実業家のアントン・クレラー氏が、趣味のハンティングと乗馬を
楽しむ目的で人工的に作った狩猟場だとか。いや〜金持ちの考える事は想像を逸しますね(@_@)
ほんの1カ月前に、自転車レースで近隣の町に行ってたんですけど、すぐそばにこんな自然豊かな
場所があるなんて全く知らなかったからびっくりです。オランダは小さい国なのにホント不思議。




さて、デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園に到着して最初に見学したのは、
公園内にある「クレラー・ミュラー美術館」でした。
ここにはクレラー氏の妻、ヘレナ・クレラー・ミュラー夫人が収集した
膨大なゴッホ・コレクションが収蔵されているのです。そう、ゴッホ案件です(・∀・)




入口近くに建っていたこの銅像はクレラー氏かな(と、勝手に思っている)。




アイントホーフェンを出発した時は曇りだったけど、1時間半の移動中ずっと雨で、
途中土砂降りになった程。ツアー5日目も雨かー、とガッカリ(T_T)




美術館の入口。めっちゃ広い敷地だから、平屋でした(・∀・)




入口を入ってすぐにあった謎のぐるぐるネオン(・∀・) これもゲージツか??




クレラー・ミュラー美術館のゴッホ・コレクションは、絵画90点、デッサン180点。
アムステルダムのゴッホ美術館についで、世界2番目だそうです。
(2016年当時の話なので、変わっているかも??)




ここの美術館は撮影オッケー。我々のツアーは許可をもらってましたが、一応書いておきます。




最初は美術館の方がガイドになって、主要作品を説明してくれました。
こちらはゴッホがニューネンで描いた『ジャガイモを食べる人々』の、習作バージョン。
(習作じゃないバージョンはアムステルダムのゴッホ美術館が所有しています)
ニューネン見学でさんざんお世話になった(?)アレです(・∀・)




ニューネンのサイクリングで土台を見た、古い教会の絵もここにありました。




ゴッホって元々ご贔屓の絵描きさんではなかったんですが(印象派は苦手)
この「夜のカフェテラス」は、この時初めて見て気に入りました。
ガイドさんが「当時、ガス燈が登場して夜の街が明るくなり、この黄色が生まれた」と、
説明してくれたのがツボだったんですよね〜。今で言うなら蛍光灯の街頭がLEDになって明るっ、
てな感じですよね(・∀・) ←伝わらない説明…笑。




目玉作品の説明を受けた後は、自由に見学。平日だったから空いてました。
ゴッホ信者には夢の空間ですね〜〜(^^)




こういう美術館では、気に入った作品の前でのんびり座って鑑賞したい派(^^)
ここは平日ならそれが可能ですね☆ あ、この「糸杉と星の見える道」も有名らしいです。




クレラー・ミュラー美術館には、ゴッホ以外の作品も展示されています。
コレ、ごとかで見たことあるなと思ったら、イタリアのユーロ硬貨に描かれているヤツ(・∀・)




ここは彫刻庭園も有名らしいんですが、あいにくの雨だったのでそっちは見学しませんでした。




おみやげコーナー充実☆ 夜のカフェテラスがめっちゃ使われていて、スカーフもありました。
可愛いけど、絶対使わないよなと(笑)自粛。マグネットを買って、今も冷蔵庫に飾ってます。
クレラー・ミュラー美術館は年間約40万人来場するそうですが、それがすごいのか素人なんで
わからず(^^; ここ、交通の便がすごく悪いから自家用車ないと辛そうですが(・∀・)
個人では絶対来られない場所だから、もう少し夜のカフェテラスをじっくり鑑賞しとけばよかったな。

次回はデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園を紹介します☆


[クレラー・ミュラー美術館]



https://krollermuller.nl/en
 
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ゴッホを訪ねて以下略(・∀・) 〜ニューネンのフィンセンター [多分滅多にないミュージアム]

2016年ベルギー&オランダ旅行の、オランダ編を紹介中。
オランダ編は日本人が大好きな画家、ゴッホが旅のテーマになってます♪ 



ゴッホが生まれ育ったズンデルトの次に訪問したのは ↑ ココ、Neunen。
グーグルではヌエネンと表記されていますが、ニューネン。
現地ガイドさんがニューネンって発音していたから間違いない(^^)
それを確認したら、現地在住の日本人ガイドさんが、司馬遼太郎の本でもニューネンって
紹介されているという話を教えて下さいました。

ニューネンはアイントホーフェン近郊の町。北ブラバント州にあります。
ここはゴッホが1883年の暮れから2年間住んでいた場所でした。
パリや南仏に行く前の、30歳の頃です。




ニューネンで最初に訪問したのは、町の中心部にあるゴッホ博物館「フィンセンター」。
ゴッホのファーストネーム、フィンセントとセンターをくっつけた造語。
センターはアメリカ式の綴り(center)ではなく、イギリス式の綴り(centre)かなと思ったけど、
もしかしたらフランス語のcentreかも。ゴッホと言えば南仏だし。
ちなみにオランダ語だったらcentrumになります。




それはさておき、たった2年しか住んでないのに、ゴッホを観光の目玉にしているのか〜(・∀・)
と、最初はちょっと生暖かい目で見ていた訳ですが、色々回って勉強したら、ここが意外と
重要な土地なのだと分かりました。百聞は一見にしかずですね(^^) ←これ、合ってる?
あ、フィンセンターはニューネンのツーリスト・インフォメーションにもなっています。




入ってすぐ左手は、みんな大好きミュージアム・ショップ☆ 
でもここではお買い物タイムなかったな(^^;




右手はカフェになっていました。強行軍なのでここで一服はアリマセン(^^;




カフェのメニューも置いておこう。




フィンセンターのミュージアムは、この音声ガイド機器を借りて回ります。




日本語の音声ガイドあり(^^) 今ホームページ見ると、機器が新しくなってました(笑)
ですよね、もう4年前だもん。




ミュージアム入口近くの壁にあったこのリストは、フィンセンターのスポンサー様一覧。
こういうのを掲示しているミュージアムって、初めて観たな(・∀・) ←一応学芸員資格持ち。
左上がメインパートナーで、筆頭がラボバンクだったからツボって写真撮りました(^^)
(ラボバンクは昔自転車チームのスポンサーだった銀行です)




いざ、ミュージアム見学☆ やっと「ゴッホを訪ねて」っぽくなってきました。




入口入ってすぐの床に書かれていた文章は、
「in de voetsporen van Vincent van Gogh (フィンセント・ファンゴッホの足跡をたどって」
こーゆーの好き。(^^)




ということで、ゴッホが生まれてから亡くなるまでの足跡を紹介する、博物館お約束の時系列展示。




ここは家族のポートレート。ゴッホは祖父も父もプロテスタントの牧師さん。

先にぶっちゃけてしまうと、ズンデルト同様、ニューネンもゴッホの作品は所蔵してません。
だから他の形でゴッホゆかりの地を訪ねて来た観光客を惹きつけないといけないんですよ。
キュレーターさん、頑張っているなあと思いました。




時々、自分で何を撮影したのか後でわからなくなる事があるんですが(笑)
これって配線がツボったのかなあ…、って見ていて、母親のポートレートが絵なのに気が付きました。
…写真なかった訳ではないと思うんですけど…??




あ、こっちはちゃんと写真だった(^^)
左下と、右の2段目がフィンセント君ですね。1段目がパパとママ。下は兄弟かな。



ズンデルトで生まれ育ったゴッホが、成長して色々やらかして(笑)
ニューネンに赴任していた父親の下に身を寄せたのは30歳の時。
このパネルは、下がゴッホの彷徨った町、上がゴッホが描いたその土地の風景。




ブラバント地方はゴッホゆかりの地をまとめて「ゴッホの故郷」と銘打って宣伝しているんですね。
ここにズンデルトとニューネンも入っていました。今回は行かなかったけど、残り3カ所にも
博物館とかあるんだろうなあ…。




ゴッホが引っ越してきた1883年当時、ニューネンの人口はたった2560人(・∀・)
今は大きな町だけど、当時は村ですね(^^; この後紹介するゴッホの絵も、閑散としていて
なーんもない土地でした。ちなみに1866年に小さな鉄道駅ができたと書かれてます☆
そう言えば、ガイドさんの説明で駅出てきたもんなあ(・∀・)
ホームズ先生と同時代なら、バリバリ鉄道走ってますもんねえ〜。




そしてこれは、当時の住民台帳的なヤツかな。
ここにゴッホが住んでいたんだよって、今となっては重要な公式文書(・∀・)




吹き抜けと天井採光☆ 外観より現代的な内装でした。さすがデザインの国オランダ。
ちなみに最初の外観写真の下が切れているのは、到着した時に目の前に駐車していた車があって
邪魔だったのと、ツアー同行者がわらわら写り込んでしまっていたからです(^^;
無人の建物広角撮影はむずいツアー旅行…。




2階へ上がってみようっと♪




階段から見下ろすと、こんな感じ。




そうそう、音声ガイドはヘッドフォンマークに機器をかざすと聞くことができました。




2階にあったミニシアターの椅子がジャガイモ入ったバケツの柄(・∀・)?




何でジャガイモなのか? の謎はすぐに解けました。
ニューネン滞在中にゴッホは農民や農民の暮らしを絵の題材にしていて、
最も有名なのが、この「Aardappeleters」という作品。英訳するとポテトイーター。
1885年の作品だから、130年前の作品なんですね〜。
(私がフィンセンター訪問したのが2016年だから、前年がちょうど130年)

日本語では「ジャガイモを食べる人々」というタイトルで紹介されていますが、
私は司馬遼太郎の「馬鈴薯を食べる人びと」って書き方が好きだな(^^)
南仏ウェ~イ、印象派ウェ~イ以前の初期作品。
昔はこんなカタい絵を描いてたんだ〜って、ちょっと意外でした。




その作品がニューネンにあったら、すんごい観光の目玉になったんでしょうけどねー(^^;
それはさておき、屋外展示も見てってね☆ の案内板に誘われて、中庭へ出ました。




椅子とテーブルがあって、ここで小さなイベントできそうですね(^^)




一応「ファンゴッホ広場」って名前が付いてました☆ La Placeはフランス語だー。




素描のパネル。素描の奥がポテトイーターのパネル。奥の牛が気になるけど…(・∀・)




目玉はこっち。ゴッホが描いた農民の素描に登場する昔の農具が一緒に展示されていました。




この展示はすごくいいなあと思いました。子どもたちの課外授業にもピッタリですね。
中庭のテーブルは、そういう目的でも使われているのかも。
美術の勉強だけでなく、歴史や民俗学の勉強もできるなんてサイコー(^^)




ゴッホが南仏時代の前に、こんな風に農民の絵をたくさん描いていたのは初耳だったので、
個人的には超感動。こっちの方がよくわからないヒマワリの絵よりも好きかも(・∀・)




古い道具や機械って、モノだけ展示されていてもなんじゃらほいだけど、
こうして絵があると、こんな風に使ってたんだ〜ってわかって楽しいですね(^^)




ゴッホの素描の農民が、ちょっとずんぐりむっくりなのも面白い。
フィンセンターのミュージアムは音声ガイド聞きながら単独で見学していたから、
ガイドさんに色々聞けなかったのは残念。しかも、見学時間短くてゆっくり見られなかった…。
…後ろの予定ががっつり押してましたからね(^^;




2階にあったこのコーナーは、ニューネンの画家さんたちを紹介してたんだったかな。
ちょっとうろ覚えですみません。ゴッホの絵が展示できないからとかそんな理由だったと思います。

きっと、ゴッホ好きだったら聖地巡礼でヒャッハーなミュージアムなんだろうなと思いました。
私も今まで知らなかったゴッホの事が結構勉強できて良かった。絵は好みじゃないけど(^^;
しかし、ニューネンではまだまだ濃ゆい聖地巡礼が続きますよー☆(・∀・)

(続きます)

[フィンセンター@ニューネン]


https://www.vangoghbrabant.com/nl/home/nuenen
 
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スポルティモニウム博物館@ホフスタード [多分滅多にないミュージアム]

2013年にメヘレン郊外の田舎町、ホフスタードを訪問したのは、
公園敷地内にあるスポーツ博物館を見学するためでした♬



ハイ、こちらがスポーツ博物館「SPORTIMONIUM(スポルティモニウム)」。
茶色の平屋の建物です。



ちょっと変わった建物(・∀・)




木造って珍しいかも?




エントランスも天井が木造で、オサレな建物☆




この年はベルギー最大の自転車レース「ロンド・バン・ブラーンデレン」が100周年の記念の年で、
あちこちの博物館で自転車関連の特別展を開催していました。
で、スポルティモニウムでもベルギー最大の英雄エディ・メルクスの特別展をやってて、
それが観たかったんです(^^) この真中の小さなリーフレットがそのお知らせで、
たまたまロンドの日にオウデナールドの博物館でこれをもらって、開催を知ったのでした。
おー、すぐ近くだから行けるじゃんって(笑)。




入り口近くの展示。




こちらがエディ・メルクス☆ 60年代から70年代に活躍した名選手です。
私は流石に現役時代を知らないのですが、私が尊敬する日本のフォトグラファー、
三宅寛氏がメルクスの大ファンで、お陰でその偉大さを知ることができました。
って、その頃は自分がベルギーに通うようになるなんて思ってもいなかったけど(^^;




こちらがメルクス展のロゴマーク。In het wiel van Eddy Merckx、メルクスの車輪で、って意味。
これが特別展の床に点在していて、様々な数字が書かれていました。
特別展の入り口でタブレットが渡されて、この数字でクイズをしたと記憶してるんですが、
何故かタブレットの写真は撮ってませんでした(^^; 大概のものは撮影するんだけどなー。




細長い木造の展示室の中はこんな感じになってました。天井採光で明るい。
そして何故が常設展に剣道の道着(・∀・;)




中央通路に飾られていたドライジーネ♬
この中央通路の両側に展示ルームがあります。
通路、展示ルーム、中央通路、展示ルーム、通路って作りですね。




天井から入る太陽光がキレイでした(・∀・)




木造の建物にレトロな自転車がピッタリ☆




iPhoneの魚眼で撮ってもいい感じ(*^^*)




レースのポスターやプレートが所狭しと飾られてました♬




こちらは知る人ぞ知る、デルニーバイク☆




メルクスの特別展を開催していたので、彼にまつわる展示コーナーもありました。




その中でワタシが一番ツボったのは、このタバコの広告。
SPRINTって名前のタバコが昔あったんですね〜(・∀・)




若きメルクスがそのタバコの広告に出ていて、超ツボった訳です(・∀・)
これはお宝画像! ちょっと光っちゃったけど(^^;




そんなこんなでメルクス展を堪能☆(49431が何の数字だったかは忘れたけど…笑)
平日だったから課外授業で子どもたちが沢山来ていて、勉強した事をノートに書き込んでいるのを、
横からこっそり覗き込むのも楽しかった(・∀・)




博物館の奥の方にあったモニュメント。




そういえばこの博物館は、1920年のアントワープ五輪にまつわるものも色々収蔵してたんだけど、
今回は自転車ばっか撮影してました(^^;




観光地でお約束の顔出しパネル(・∀・)
これはメルクスよりもずっと昔の選手ですけど。




最後に、博物館の係員さんがとっておきの展示品を教えてくれました。
ハイ、こちらの何の変哲もない木製のロッカーです。
2つ目のロッカー、名前のプレートが付いてますね。




何と、メルクス! そう、このロッカーはメルクスのロッカー、という趣向♬


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開けると中にメルクスのジャージがちゃんとかかってました(*^^*)




ロッカーの扉に付いている小窓から、中のジャージがちょこっと見えるの、最高\(^o^)/
って、自転車レース好きなヒトにしかわからないヤツですが、ベルギー人なら誰でもメルクスは
知っているので、問題なしですね♬ 

[スポルティモニウム博物館@ホフスタード]


↑グーグルの地図に「子供向き」って書いてあるけど、大人でも十分楽しめるぞ!(・∀・)

https://www.sportimonium.be/en

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ブルゴーニュ・デ・フランドル醸造所見学@ブルージュ [多分滅多にないミュージアム]

2016年6月に行った、ベルギー&オランダ旅行のネタを紹介中。
3日目午前中のブルージュ観光締めくくりはビール醸造所見学です☆




マルクト広場にそびえる鐘楼の裏手側の路地裏にあるこちらが
「ブルゴーニュ・デ・フランドル醸造所」。
西フランダース伝統のレッドブラウンビール(エールビール)を作ってます。
ブルゴーニュ・デ・フランドルは、そのブランド名です。




1785年にロッペムでビール醸造を初めた初代オーナーの息子が、
1825年にブルージュ中心部に醸造所を設立したんだけど、
2度の世界大戦のダメージと、第一次世界大戦以降のラガービール人気の影響で1957年に閉鎖。
それが2015年に再建されて、2016年の3月に見学ができる醸造所としてオープンしたんです。
ちなみに場所は昔あった場所とは微妙に違うみたいです。



iPhoneの魚眼で全景撮影。路地が狭かったので活躍♬




これは中庭から入口を向いた写真。私が訪れた時は、まだ3ヶ月も経ってなかったんですね〜。
ブルージュはほぼ毎年行ってたのに、知らなかったのも当然です(^^;
醸造所見学と言うと工場見学的なのを想像しますが、ここは観光施設としてアレンジされていて、
ミュージアムスタイルで醸造所の歴史とビール醸造を学ぶことがメインです。
敷地奥にはレストランが併設されていて、この日のランチはここでした☆




中庭にあったオブジェ。この左手が見学施設の入口。
ベルギーなのに何故フランスのブルゴーニュ? って思いましたが、アレですね、
大昔、この辺りはブルゴーニュ公国の一部だったからですね。歴史知らんとあかんわー。
ブルゴーニュ・デ・フランドルはフランス語で「フランダースのブルゴーニュ」という意味です。




2階へと向かう途中に醸造所ファミリーのポートレートが飾られていました。




この奥の扉がいわゆるオーディオルームみたいな感じになっていて、
ムービーで醸造所の歴史を学びます。




寝室を模した部屋で、醸造所の歴史を歴代オーナーたちが語ってくれました。
ちょっとディズニーのアトラクションっぽいかも?(^^;




ディズニーっぽいって感じるのは、何かゴーストたちが喋っている感じだからですね。




見づらいですが、日本語字幕あり! いかにブルージュは日本人観光客が多いのかがわかります。




施設のあちらこちらにモグラのイラスト発見。こーゆーの、すぐ気になっちゃう(^^)




これは小さい子供用のアトラクションで、見学に飽きちゃわないように探すゲームですね。
(確かそうだったと思いました…他の博物館でそうだったから、ガイドさんに聞いた記憶が)
最終的にモグラを何匹見つけられたか? ってゲーム。所々分かりづらい場所にいる(笑)
しかし、そういえば何で1702なんだろう? それは聞かなかったナ。




ガラス張りの通路を通って、隣の建物へ移動。下に発酵タンクがあります。




「シー! ☓☓個のイーストがここで一生懸命働いてます」って書かれていてナイス。
その音がしたんだったか忘れましたが(笑)
もやしもん風に言うと、オリゼーがかもしてるところですねー☆




…ツアーにスカートの人いなくて良かった(^^;




振り返って撮影。今通ってきた建物の段々お屋根が見えました。
古い建物と建物を、ガラス張りの通路でつなぐなんてオサレですねー☆




隣の建物に入りました。うーん、こーゆー屋根裏部屋に住みたい(^^)




ミュージアムっぽい展示が所々にあります。




隣の建物では、ビール醸造について学びます。




このビールの原料はコレ! みたいな感じ。




奥の引き出しにはホップが入ってました。
前日にホップ畑を見学していたお陰で、あーコレコレって、何か親しみが持てましたね〜(^^)




我々のツアーにはガイドさんが付いていて説明してくれましたが、
各国言語の音声ガイドアナウンスがあり、日本語もありました☆




醸造所ってこんな設備があるんだよ〜という見取り図。




タンクの説明をするガイドさん。オーナーファミリーの方でした。
しかし、写真撮りながらだと説明は半分しか聞こえていない感じになるので、
これが何のタンクだったかは忘れてしまいました(^^; ゴメン、ガイドさん。




この建物の上からだと、マルクト広場の鐘楼がよく見えました。




見下ろすと、さっき通ってきたガラス張りの通路がよく見えます。




魚眼だとこんな感じ。
こうやって写真見ると、3階のベランダ部分に出て撮影していたのがわかりますね。




この窓から覗いた鐘楼が、醸造所の入口にあった看板のモチーフになってます(2枚目の写真です)。




ボトルには鐘楼がそのままデザインされてますね。




こんな所にティメルマンスのオウド・グーズ。ランビックビールです。
実は1957年に倒産(って歴史に書いてないけど、要はそうよね)した後、
オーナーは他の醸造所に西フランダース伝統のビールの作り方を指導しつつ、
醸造所の再建を目指していたワケで、その第一歩としてブリュッセル近郊の
イッテルビークにあるティメルマンス醸造所で、ブルゴーニュ・デ・フランドルを再び
作り始めたんですよ。で、現在のブルゴーニュ・デ・フランドルは、ティメルマンス醸造所の
ランビックビールと伝統のレッドブラウンビールをブレンドしたビールになったんですね。
ちなみに、オリジナルのビールは今もブルゴーニュ・デ・フランドル醸造所で製造してます。
…まあ、混ぜる前のヤツ、売るだけですもんね(笑)




アンティークな道具の上にもモグラ発見(^^)




これは瓶に栓をする道具かな?




見逃しそうなモグラ(笑)




製品が並んでいる棚の左に、タップが付いてるのわかるかな?




ここで実際にビールを注ぐ体験ができます。
グラスを傾ける角度が難しいんですよね(^^)
…普段はここで試飲ができたのかは失念しました(^^;




見学の最後に見たこれは、発酵タンクの中身かな?




発酵タンク施設内にもしっかりモグラが潜んでました(笑)




ツアー終了。ビール好きは「もういいから早く飲ませろー」って叫ぶ所ですね。
その期待にお応えして、見学施設の出口はレストランに直結してました☆

(続きます)

[ブルゴーニュ・デ・フランドル醸造所@ブルージュ]


https://www.bourgognedesflandres.be/en

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亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」@コルトレイク #3 [多分滅多にないミュージアム]

2016年6月に行った、ベルギー&オランダ旅行のネタを紹介中。

西フランダース州のコルトレイクにある、亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」。
最後は3階の「宝の部屋」をご紹介します。




最上階にある「宝の部屋」は、リネンで作られたレースやダマスク織りが展示されていました。




しかし、レース作品に気を取られてダマスク織りは撮影してませんでした。
どこにあったんだろう、というレベル…(^^;




ベルギーと言えば、レースが有名ですからね。
ついついそれをどうやってキレイに撮影するか、そればから気にしてました。




ベルギーのレースはボビンレースという編み方で、編むと言うよりは織る感じ?
これはまた後日紹介します。しかし手作りでこの形を作り上げていくのはすごいですよね。




しかしまあ驚きなのは、草が原料で素朴な色合いのリネン糸が、脱色するとこんなに
白くなることですかね。昔はレースって全部シルクなんだと思ってましたよ(^^;




というかアレです。レースという存在は、私の世界の太極にあるなモノでして、
一言で言ってしまえば「興味ナシ」(汗)なのでフワフワっとした知識しかなくて、
この博物館のおかげで本当に勉強になりました。




あ、所有したいという気持ちは一切ありませんが、作ってみたいという気持ちはあります。
ボビンレースは面白そうです(^^) ←小学生の頃、手芸部副部長。




当時は富と権力の象徴ですよね、これは…。




一眼レフに一番明るいレンズを付けて撮ったんだったな。
ブログに使うなら十分な感じですね(^^;




あ〜、これはガラスに写り込んじゃったから、フォトショでコントラストを
調整すればよかったなφ(..) ←レースの事より写真の撮れ具合が気になる人。

…と言う具合に、ウンチクゼロのコーナーでした(^^;




「TEXTURE」博物館を全階紹介した所で、各階をつなぐ階段のお話。




階段と壁に、何かめっちゃハトが居たんです(・∀・)




レースよりもハトの方が気になりました(笑)




このハトは、建物の歴史に関係していました。
ここは1912年にリネン糸会社が亜麻の流通センターとして建てた建物だったんですが、
出来上がった時には第一次世界大戦が始まってドイツ軍に占拠され、
戦時中は伝書鳩の管理施設として使われていたんだとか。
ここに来た子供たちは、このハトを見て第一次世界大戦の勉強もできる訳ですね(^^)




1階のおみやげコーナーにもハトが居ました☆
売ってたんだったかな。忘れちゃったけど。売ってたとしても高かったのかな。
(安かったらきっと買ってたから…笑)
ここで亜麻の花のブローチを売っていて、すごく可愛かったんですが、
間違いなく使わないから(笑)買いませんでした(^^; ←そういう物は似合わない。




帰り間際に、外にあった巨大植木鉢で本物の亜麻を見ました。
…いや、これは最初に見せてほしかったナ(^^;




花の蕾はいくつか付いてたけど、残念ながら開いているのはありませんでした。




最後にもう一度、博物館の全景。2階までが第一次世界大戦前に建てられたリネン糸会社の建物で、
3階部分は博物館の為に増築した感じですかね。
レースの部屋があったこの3階部分は「黄金の川」と呼ばれたレイエ川を表しているんだそうです。
なるほどー、お勉強してから建物の全景を見ると、また色々分かりますね(^^)

コルトレイクにはほぼ毎年滞在しているのに、本当、興味のないことにはアンテナ働かないのが
よく分かりました(笑)この博物館は別の場所にあった亜麻博物館が2014年秋に移転して、
リニューアルしたものなんだそうです。だったら2014年にコルトレイクの町のどこかで
宣伝を目にしていてもよさそうなものですよね(笑)

「TEXTURE」では色々勉強しましたが、個人的に一番嬉しかったのは、
「博物館のヒトだったらわかるかも」って質問した事に、答えてもらえた事。
それはベルギーに行くようになってから何十年も疑問に思っていたことで、
「ベルギーの町には-gemって付く所が多いけど、何か意味があるの?」でした。

今まで誰に聞いても分からなかった疑問だったんですが、この時のガイドさんが
わざわざ同僚さんを読んできてくれて、疑問に答えてくれました!
-gemは「〜さん家」って意味なのだそうです。フランス語のchezですね☆
海外で博物館、美術館に行く機会はあまりありませんが(キュレーター資格持ってるくせに)
これは本当に嬉しかったな〜。やはり、わからない事は博物館の識者に聞くのがイチバン♪
(締めが亜麻と全く関係なくてすみません…爆)


[Texture, museum over Leie en vlas @Kortrijk]



https://www.texturekortrijk.be/en/
 
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亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」@コルトレイク #2 [多分滅多にないミュージアム]

2016年6月に行った、ベルギー&オランダ旅行のネタを紹介中。

西フランダース州のコルトレイクにある亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」。
前回は1階の「ワンダー・ルーム」で亜麻についてお勉強しました☆
今回は2階の「レイエ川の部屋」を紹介します。




2階に上がって最初に目につくのがコレ。金ピカの壁です(・∀・)




GOLDEN RIVER =黄金の川、と書かれています。

リネン産業が盛んだった頃、収穫した亜麻から繊維を取り出すためにレイエ川に漬ける作業があり、
その光景からレイエ川には「黄金の川」という愛称が付いたのだそうです。
ナルホド、1階に置いてあった干した亜麻の束を川で大量に漬けていたら、
天気の良い日なんかキラキラしていたんでしょうね(・∀・)

それで一つ、謎が解けました。「亜麻色の髪の乙女」は亜麻布の色を指しているのではなく、
川で洗っている亜麻のことなんですね。だからやっぱり、ブロンド(^^)

話は戻って、こういう関係性が分かってくると、何故亜麻の博物館にレイエ川を紹介するエリアが
あるのかもわかってきます。勉強しないとナンジャラホイですよ(^^;




レイエ川は、アントワープに河口があるシュヘルデ川の支流。
ゲントの辺りでシュヘルデ川に合流します。
リネン産業が栄えていた頃は、水路としての役割もあったのかな。

ちなみに私の中で、最初にレイエ川を認識したのは「マンデル・レイエ・シュヘルデ」という
名前の自転車レースだったのでした(^^;(どこまでも自転車レース脳…笑)
その後、ベルギーでレースを観るようになって、レイエ川はしゅっちゅう通過してましたが、
それがリネン産業の要だったなんて、この博物館を訪れるまで全く知りませんでした。




巨大千歯扱き?(・∀・)? (多分違う)




博物館には当時使われていた機械や器具が大切に保存され、展示されていましたが、
何しろツアーで回っているとゆっくり見られず(汗)とりあえず記憶に留めるために
写真を撮りまくってました。いやー、ガイドさんが付いていて下さったんですが、
ガイドさんの話を聞いていると写真は撮れないし、写真撮ってるとガイドさんは
どんどん次に進んでいってしまう…そんなツアーでした(^^;




2階の一角には、リネンが使われたダマスク織りを紹介するコーナーもありました。
オランダ語でダマスクはDAMASTって書くんです。ややこしや〜(^^;
と、しれっと書いてますが、ダマスク織りなんて知りませんでしたよ。
ベルギーがゴブラン織りで有名なのは知ってましたけどね。




ダマスト織りの機織り機も展示されていました。




リネンは強度の高い繊維だから、昔はこういう軍事用品にも使われていたんですね。




2階の窓からは、博物館の看板がこんな風に見えました。オサレな建物ですよね(^^)




この角度からだと、前回紹介したレイエ川にかかる橋がよく見えます。
川面はちょっと見えないのが残念(^^;




で、建物の前にあった草むらが亜麻なのか〜って、普通は思うじゃないですが。
実は違うんです。これは別の草(笑)亜麻は草むらの横に設置してある巨大植木鉢に
植えられてました。何か微妙に残念。でもきっと、ここでは育たないんでしょうね。




そして気になったのは、博物館の横にあった廃墟。
ベルギーって、こういう風に屋根が落ちている廃墟をたまに見かけます。

(続きます)

[Texture, museum over Leie en vlas @Kortrijk]



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亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」@コルトレイク #1 [多分滅多にないミュージアム]

2016年6月に行った、ベルギー&オランダ旅行のネタを紹介中。

午前中に東フランダース州ゲント郊外のシント・マルテンス・ラーテム周辺をサイクリングした後、
オーイドンク城を見学。デインス郊外のレストランで豪華なランチを堪能し、
午後イチで西フランダース州のコルトレイクに到着。




午後最初の訪問先は、コルトレイクの町の北側を流れるレイエ川の近くにある博物館。
町の中心部から、この橋を渡った対岸にありました。




草むらの向こうにある建物が、亜麻とレイエ川の博物館「TEXTURE」。
実は予習を全くしていなかったので(汗)何で博物館の前にこんな草むらがあるのかも
到着時には分かっていませんでした(^^;



TEXTURE = テクスチャー、って英語ですよね(^^;
日本語に訳すのが難しい単語だけど、亜麻の博物館だから「織り方」とか「生地」になるのかな?




さて、この博物館を見学する上でキモになる「亜麻」についてまず書いとかないとネ(^^;
上の写真が亜麻の新芽。オランダ語では「VLAS(ブラス)」になります。
皆様は「亜麻」って何だか分かりますか? 私は真っ先に「リボンの騎士」が思い浮かびます。
そう、主人公のサファイア姫は「亜麻色の髪の乙女」☆ (古い人間でスミマセヌ…笑)

亜麻は麻が付くくらいだから植物だというのは分かりますが、実は麻とは違う種類なんですよね。
ややこしいから麻って付けるなって感じですが(^^;




ベルギーの博物館は国内で使うオランダ語、フランス語、ドイツ語の他に英語表記もあるから好き。
亜麻は英語でFLAX(フラックス)、フランス語ではLIN(ラン)」になります。
フラックスなんてこの時初めて聞きましたよ(^^; 亜麻に対する知識はフワフワっとしかなくて、
ここでものすごく勉強したのでした。

亜麻の繊維を使った織物がリネンで、最近のオーガニックブームで日本でももてはやされてますね。
リネンって聞くと、昔はホテルの「リネン室」しか思い浮かばなかったけど(^^; ←色々ダメなヤツ。
フランス語ではリンネルってウィキに書いてあるけど、多分発音違う(^^;

で、何でコルトレイクに亜麻の博物館があるかと言うと、昔リネン産業で栄えたから。
いや〜コルトレイクが繊維産業で栄えたから町が立派なのは知ってたんですが、
それがリネンだったのは、この時初めて知りました。ずっと羊毛の織物の事だと思ってました。
興味がナイって恐ろしいですね。でも、今のコルトレイクにリネン産業の気配は全くありません(^^;




亜麻の事がちょっと分かった所で、博物館に戻りましょう。
「TEXTURE」は3つのエリアに分かれていて、最初に紹介するのは1階の「ワンダー・ルーム」
ここは亜麻の事が色々わかるエリアです。上の写真は刈り取って干した亜麻。
ここから繊維を取って織物にするだけだと思ってましたが、実は色々な用途があるというのが
この「ワンダー・ルーム」でお勉強できます☆




ちょっと実験室みたいなフロア(^^;




色々な繊維を比較できるコーナー。右はしが亜麻布、リネン。
そうそう、私がリネンと意識しないで大昔に買ったタンタンのシャツはこの色です。
で、しみじみ「亜麻色って金色だと思っていたけど、全然金色ぢゃない」と思ったり(^^;
「亜麻色の髪の乙女」って、実は地味…(・∀・;)




亜麻を加工した様々な素材を実際に触れるコーナー。
黒い所に手を突っ込んで触ります。真ん中が織物に使う繊維ですね。




亜麻には防音効果があるので、建材にも使われるのだそうです。
それを体験できるのが右手の小部屋。壁に亜麻が使われています。
こういう博物館って、子供たちの課外授業にはピッタリですね(^^)




いきなり米ドル札! 実はドル札の原料って綿75%、亜麻25%なんだそうです。
亜麻は水に強くて防水効果もあるんだとか。
ここのコーナーは実際にお札をじゃぶじゃぶ水に浸けている入れ物もあったんですが、
何故かちゃんと写真を撮ってませんでした(^^;




亜麻の種からは油も取れます。ハイ、亜麻仁油ですね。
これも最近日本では健康食品としてプチ流行ってますね。
でも、加熱してはいけないって博物館のスタッフさんが話してました。
何か色々効果がある成分が加熱すると変わってしまうらしいです(^^;




様々な事に利用できる亜麻の紹介で、私が一番テンション上がったのはコレ!\(^o^)/
ハイ、西フランダースが誇る偉大なチャンピオン、ヨハン・ミュセーウの自転車です!
…って、このヒト、コルトレイクの出身ではないんですけど。
もっと海沿いのヒステルって田舎町の出身ですけど(笑)




亜麻の繊維が自転車のフレームの、この赤い部分に使用されているとの事。
まあ、実用車と言うよりは、亜麻ってこんなに強度があるんだよって事を伝えるための
コラボレーションなんだと思います。カーボン繊維と混ぜて作ったのかな?
ちなみにこのブランドの自転車を使用しているプロチームはありません。念の為(^^;

しかしまあ、こんな所でミュセーウのブランドの自転車を拝めるとは思わなかったので、
超盛り上がりました。それが一番のツボってのもひどい話ですけど(^^;

(続きます)

[Texture, museum over Leie en vlas @Kortrijk]



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