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ゴッホを訪ねて以下略(・∀・) 〜ニューネンのフィンセンター [多分滅多にないミュージアム]

2016年ベルギー&オランダ旅行の、オランダ編を紹介中。
オランダ編は日本人が大好きな画家、ゴッホが旅のテーマになってます♪ 



ゴッホが生まれ育ったズンデルトの次に訪問したのは ↑ ココ、Neunen。
グーグルではヌエネンと表記されていますが、ニューネン。
現地ガイドさんがニューネンって発音していたから間違いない(^^)
それを確認したら、現地在住の日本人ガイドさんが、司馬遼太郎の本でもニューネンって
紹介されているという話を教えて下さいました。

ニューネンはアイントホーフェン近郊の町。北ブラバント州にあります。
ここはゴッホが1883年の暮れから2年間住んでいた場所でした。
パリや南仏に行く前の、30歳の頃です。




ニューネンで最初に訪問したのは、町の中心部にあるゴッホ博物館「フィンセンター」。
ゴッホのファーストネーム、フィンセントとセンターをくっつけた造語。
センターはアメリカ式の綴り(center)ではなく、イギリス式の綴り(centre)かなと思ったけど、
もしかしたらフランス語のcentreかも。ゴッホと言えば南仏だし。
ちなみにオランダ語だったらcentrumになります。




それはさておき、たった2年しか住んでないのに、ゴッホを観光の目玉にしているのか〜(・∀・)
と、最初はちょっと生暖かい目で見ていた訳ですが、色々回って勉強したら、ここが意外と
重要な土地なのだと分かりました。百聞は一見にしかずですね(^^) ←これ、合ってる?
あ、フィンセンターはニューネンのツーリスト・インフォメーションにもなっています。




入ってすぐ左手は、みんな大好きミュージアム・ショップ☆ 
でもここではお買い物タイムなかったな(^^;




右手はカフェになっていました。強行軍なのでここで一服はアリマセン(^^;




カフェのメニューも置いておこう。




フィンセンターのミュージアムは、この音声ガイド機器を借りて回ります。




日本語の音声ガイドあり(^^) 今ホームページ見ると、機器が新しくなってました(笑)
ですよね、もう4年前だもん。




ミュージアム入口近くの壁にあったこのリストは、フィンセンターのスポンサー様一覧。
こういうのを掲示しているミュージアムって、初めて観たな(・∀・) ←一応学芸員資格持ち。
左上がメインパートナーで、筆頭がラボバンクだったからツボって写真撮りました(^^)
(ラボバンクは昔自転車チームのスポンサーだった銀行です)




いざ、ミュージアム見学☆ やっと「ゴッホを訪ねて」っぽくなってきました。




入口入ってすぐの床に書かれていた文章は、
「in de voetsporen van Vincent van Gogh (フィンセント・ファンゴッホの足跡をたどって」
こーゆーの好き。(^^)




ということで、ゴッホが生まれてから亡くなるまでの足跡を紹介する、博物館お約束の時系列展示。




ここは家族のポートレート。ゴッホは祖父も父もプロテスタントの牧師さん。

先にぶっちゃけてしまうと、ズンデルト同様、ニューネンもゴッホの作品は所蔵してません。
だから他の形でゴッホゆかりの地を訪ねて来た観光客を惹きつけないといけないんですよ。
キュレーターさん、頑張っているなあと思いました。




時々、自分で何を撮影したのか後でわからなくなる事があるんですが(笑)
これって配線がツボったのかなあ…、って見ていて、母親のポートレートが絵なのに気が付きました。
…写真なかった訳ではないと思うんですけど…??




あ、こっちはちゃんと写真だった(^^)
左下と、右の2段目がフィンセント君ですね。1段目がパパとママ。下は兄弟かな。



ズンデルトで生まれ育ったゴッホが、成長して色々やらかして(笑)
ニューネンに赴任していた父親の下に身を寄せたのは30歳の時。
このパネルは、下がゴッホの彷徨った町、上がゴッホが描いたその土地の風景。




ブラバント地方はゴッホゆかりの地をまとめて「ゴッホの故郷」と銘打って宣伝しているんですね。
ここにズンデルトとニューネンも入っていました。今回は行かなかったけど、残り3カ所にも
博物館とかあるんだろうなあ…。




ゴッホが引っ越してきた1883年当時、ニューネンの人口はたった2560人(・∀・)
今は大きな町だけど、当時は村ですね(^^; この後紹介するゴッホの絵も、閑散としていて
なーんもない土地でした。ちなみに1866年に小さな鉄道駅ができたと書かれてます☆
そう言えば、ガイドさんの説明で駅出てきたもんなあ(・∀・)
ホームズ先生と同時代なら、バリバリ鉄道走ってますもんねえ〜。




そしてこれは、当時の住民台帳的なヤツかな。
ここにゴッホが住んでいたんだよって、今となっては重要な公式文書(・∀・)




吹き抜けと天井採光☆ 外観より現代的な内装でした。さすがデザインの国オランダ。
ちなみに最初の外観写真の下が切れているのは、到着した時に目の前に駐車していた車があって
邪魔だったのと、ツアー同行者がわらわら写り込んでしまっていたからです(^^;
無人の建物広角撮影はむずいツアー旅行…。




2階へ上がってみようっと♪




階段から見下ろすと、こんな感じ。




そうそう、音声ガイドはヘッドフォンマークに機器をかざすと聞くことができました。




2階にあったミニシアターの椅子がジャガイモ入ったバケツの柄(・∀・)?




何でジャガイモなのか? の謎はすぐに解けました。
ニューネン滞在中にゴッホは農民や農民の暮らしを絵の題材にしていて、
最も有名なのが、この「Aardappeleters」という作品。英訳するとポテトイーター。
1885年の作品だから、130年前の作品なんですね〜。
(私がフィンセンター訪問したのが2016年だから、前年がちょうど130年)

日本語では「ジャガイモを食べる人々」というタイトルで紹介されていますが、
私は司馬遼太郎の「馬鈴薯を食べる人びと」って書き方が好きだな(^^)
南仏ウェ~イ、印象派ウェ~イ以前の初期作品。
昔はこんなカタい絵を描いてたんだ〜って、ちょっと意外でした。




その作品がニューネンにあったら、すんごい観光の目玉になったんでしょうけどねー(^^;
それはさておき、屋外展示も見てってね☆ の案内板に誘われて、中庭へ出ました。




椅子とテーブルがあって、ここで小さなイベントできそうですね(^^)




一応「ファンゴッホ広場」って名前が付いてました☆ La Placeはフランス語だー。




素描のパネル。素描の奥がポテトイーターのパネル。奥の牛が気になるけど…(・∀・)




目玉はこっち。ゴッホが描いた農民の素描に登場する昔の農具が一緒に展示されていました。




この展示はすごくいいなあと思いました。子どもたちの課外授業にもピッタリですね。
中庭のテーブルは、そういう目的でも使われているのかも。
美術の勉強だけでなく、歴史や民俗学の勉強もできるなんてサイコー(^^)




ゴッホが南仏時代の前に、こんな風に農民の絵をたくさん描いていたのは初耳だったので、
個人的には超感動。こっちの方がよくわからないヒマワリの絵よりも好きかも(・∀・)




古い道具や機械って、モノだけ展示されていてもなんじゃらほいだけど、
こうして絵があると、こんな風に使ってたんだ〜ってわかって楽しいですね(^^)




ゴッホの素描の農民が、ちょっとずんぐりむっくりなのも面白い。
フィンセンターのミュージアムは音声ガイド聞きながら単独で見学していたから、
ガイドさんに色々聞けなかったのは残念。しかも、見学時間短くてゆっくり見られなかった…。
…後ろの予定ががっつり押してましたからね(^^;




2階にあったこのコーナーは、ニューネンの画家さんたちを紹介してたんだったかな。
ちょっとうろ覚えですみません。ゴッホの絵が展示できないからとかそんな理由だったと思います。

きっと、ゴッホ好きだったら聖地巡礼でヒャッハーなミュージアムなんだろうなと思いました。
私も今まで知らなかったゴッホの事が結構勉強できて良かった。絵は好みじゃないけど(^^;
しかし、ニューネンではまだまだ濃ゆい聖地巡礼が続きますよー☆(・∀・)

(続きます)

[フィンセンター@ニューネン]


https://www.vangoghbrabant.com/nl/home/nuenen
 
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